酷暑で問題となっている今回のクラブW杯 来年のW杯では午前9時に開始すべきと専門家が提言

暑さが問題となる今回のクラブW杯 photo/Getty Images

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ニューヨークでは39度まで気温が上昇

来年開催されるワールドカップについて、専門家が試合開始時間の変更を検討すべきと指摘している。

現在アメリカで行われているFIFAクラブワールドカップでは過酷な暑さが度々問題視されている。先日のニューヨークでは気温が39度まで上昇するなど記録的な熱波に襲われており、こうした過酷な環境の中で試合をすることで健康面でのリスクを心配する声が上がっている。ポーツマス大学のマイク・ティプトン教授は『BBC』の取材で、来年のワールドカップの試合では午前中に行うことが最善だと主張。「私なら屋根付きのエアコン完備のスタジアムに移動し、できれば涼しい時期に大会を開催する。しかし現実的にそれが難しいことから、できることは涼しい時間帯に開催するしかない。熱生理学の観点、健康とパフォーマンスの両方の理由から、私はできるだけ早い時間に試合を開始すべきだと思う。物流上の制約は理解しているけどね」と語っていた。

「健康リスクは選手だけではなく、役員や観客も対象で選手たちよりもはるかに体力面で劣っている。すべての合理的な科学的データが「中止」を示している状態でも継続する場合、主催者は相当な責任を負うことになる。おそらくサッカーは根本的に変わるだろう。FIFAは、このような試合をどこで、いつ、どのように開催するかを考えるべきだ。試合を前後半ではなく、クォーター制にすることに問題はないだろう」
なお同メディアによれば、来年のワールドカップのキックオフ時間が現地時間の正午、15時、18時、21時に開始される予定とのこと。それは視聴者、や放送局、広告主、スポンサーの利益を考慮してとのことだという。FIFAは何よりも選手のコンディションを優先的に考えてもらいたいところだが、その願いはいつか届くのだろうか。

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