W杯欧州予選の最終節で、デンマーク代表を破り7大会ぶり、今世紀初の本大会出場を決めたタータン・アーミーことスコットランド代表。MFスコット・マクトミネイの美麗バイシクル、DFキーラン・ティアニーの劇的決勝点、そしてMFケニー・マクリーンの超ロングシュートとスーパーゴールも目白押しだったこの試合は大きな注目を集め、ファンたちも大いに沸き立った。
そんなスコットランドに、頼れるアタッカーが加わるかもしれない。ニューカッスルでプレイするFWハーヴェイ・バーンズだ。
スコットランド人の祖父母を持つバーンズはイングランド代表としてウェールズ代表との親善試合で1キャップを記録しているが、まだ国際大会での出場経歴はない。イングランドではライバルがひしめき、未だ転籍の資格も持っていることから、これまでもスコットランド代表への鞍替えの可能性が噂されていた。
スティーブ・クラーク監督は2023年に「ハーヴェイと話したことがないとは言わない。話したことはある。でもそれはずっと前のことだ。それ以来、彼から連絡はない。次に電話するのは私ではない」と語ったことがある。
このたびのスコットランドの本大会出場決定を受けて、バーンズは『sky sports』で「頭に浮かんだわけではない」としながらも改めて転籍の可能性について発言している。
「いや、もちろんそれはありえないことではない。イングランド代表でプレイした経験もあるし、代表資格の問題がまだ残っていることはわかっているよ。だからどちらとも言えないが、そういう意味では、具体的な話し合いや進展はまったくなかった」
転籍を否定はしなかったバーンズ。現実的にイングランド代表としてメンバー入りすることは難しいとみられ、転籍するならば来年のW杯に出られる可能性が飛躍的に上がるのは確かだ。スコットランド代表としても頼れるアタッカーの加入は歓迎だろう。
『Daily Mail』によると、もしイングランド代表からの転籍をするならば、エヴァートンやマンチェスター・シティの女子チームでプレイしたGKサンディ・マクアイバーに続く2人目のケースとなるという。