1974年以来のW杯出場を決めたハイチに思わぬ難題 米政府の“ある措置”で問題に直面

W杯に出場するハイチ代表 Photo/Getty Images

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ファンの応援は不可能か

サッカーハイチ代表が、1974年以来となるW杯出場権を獲得したにもかかわらず、米国政府が発令した渡航禁止措置により、多くのハイチのファンが来夏米国で開催される自国の試合を現地で観戦できないという深刻な問題に直面しているようだ。トランプ大統領が6月に署名したこの入国禁止令は、ハイチ国民の移民および非移民としての入国を禁止する内容を含んでいる。『The Athletic』が報じている。

渡航禁止措置の理由として、米国国土安全保障省の報告書に基づき、ハイチ人のビザのオーバーステイ率が高いことなどが挙げられている。また、ハイチでは2021年の大統領暗殺以来、政治的危機が続いており、国連は首都ポルトープランスの90パーセントがギャングに支配されていると述べている。

ハイチ代表チームの選手、コーチ、スタッフには特例が設けられており、W杯への参加に問題はないという。しかし、サポーターにはそのような例外規定は一切なく、ハイチ国内からのファンはW杯を現地で応援できない状況のようだ。
過去にFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は「W杯に出場するチーム、そのサポーター、役員は開催国へのアクセスが必要であり、さもなければW杯ではない」と述べていた。FIFAや米国務省による解決に向けた努力が求められるところである。

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