C・ロナウド、マネらがいるのになぜ勝てぬ アル・ナスル撃破の川崎Fに世界が驚愕「スタメンに外国人選手が1人しかいない日本のチームより明らかに劣っていた」

アル・ナスルを撃破した川崎フロンターレ photo/Getty Images

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川崎のエネルギーがスター集団を呑み込んだ

世界中がサウジアラビア勢同士によるACL決勝を予想していたかもしれないが、それに待ったをかけたのが川崎フロンターレだった。

1日にACL準決勝でサウジアラビアのアル・ナスルと対戦した川崎は、予想を覆して3-2で勝利。アル・アハリが待つ決勝へ駒を進めた。

この結果には『ESPN』も驚いている。アル・ナスルはアジアを代表するスター軍団の1つであり、何と言ってもクリスティアーノ・ロナウドがいる。その周囲にはサディオ・マネ、ジョン・デュラン、オタビオ、マルセロ・ブロゾビッチら実力者が揃う。ネームバリューではアル・ナスルが圧倒的だ。
しかし同メディアは「アル・ナスルは高額な資金を投じて作り上げたスター集団であるにも関わらず、どういうわけかスタメンに外国人選手が1人しかいない日本のチームより明らかに劣っていた」と伝えており、試合の主導権を握ったのは川崎の方だった。

称賛されるべきは川崎を指揮する長谷部茂利監督の采配であり、この大一番で19歳のFW神田奏真を先発に抜擢するなど、思い切った動きを見せた。過密日程の影響もあるだろうが、このスタメン選考も同メディアが驚く理由の1つだ。

「アル・ナスルにとって失望の夜となった原因は何か。まずは監督のハセベに多大な称賛が送られるべきである。シーズンを通して最も重要と言えるこのゲームで、ハセベは豊富な経験を誇るレギュラーメンバー数名をベンチスタートとした。昨年ブレイクしたFW山田新、攻撃の中心であるエリソンの2人もそうだ。そして大胆にも、19歳の神田にプロ初先発を任せている。同じく2005年生まれと若い大関友翔にも同様のチャンスを与えており、若さ溢れる彼らのプレッシャーはアル・ナスルを動揺させることになった。ブロゾビッチは中盤の主役となる選手だが、序盤の攻防ではなかなかボールに触れなかった。ロナウドも徐々にポジションを下げる機会が増えたが、その際も無数の敵に囲まれていた」

「川崎にもラッキーなところはあったが、選手たちがそれまでに見せていたハードワークはその幸運に値するものだった」

アル・ナスルのスター集団の方がトップレベルでの経験は豊富だったが、それを川崎のエネルギーが上回ったといったところか。頂点まであと1つ。アル・アハリもイヴァン・トニーやリヤド・マフレズ、ロベルト・フィルミーノ、フランク・ケシエら強力助っ人を揃える。簡単なゲームにはならないだろうが、川崎はもう一度世界に衝撃を与えられるか。

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