マンU×アーセナルの鍵を握るのはメリーノのポジショニング? 大勝のPSV戦で見えたヒントとは

ハフェルツに代わり最前線を務めるメリーノ Photo/Getty Images

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役割は得点ではない

プレミアリーグ第28節で対戦するマンチェスター・ユナイテッドとアーセナル。ユナイテッドはチームの立て直しのため、アーセナルはトップ4をキープするために負けられない一戦となる。

英『THE Sun』は、鍵はミケル・メリーノのポジショニングにあると分析している。アーセナルは攻撃時に両サイドバックが高い位置を取り、ユナイテッドは守備時にウイングバックが下がって5バック気味になるため、5枚ずつががっちりと噛み合う形になる。

ここでギャップを作るのがメリーノの役割だ。メリーノはPSV戦では、中盤に降りて組み立てに参加しつつスペースを作り出す動きを行っていた。もちろんそういった動きはこれまでも見られたがPSV戦では顕著であり、ヒートマップを見ると前線で張るというよりもほとんどMFだ。得点のなかったプレミアリーグのウェストハム戦、ノッティンガム・フォレスト戦ではもう少し前線で張るシーンも多かった。
メリーノが空けたスペースはマルティン・ウーデゴー、デクラン・ライスが効果的に使っていた。もちろん対戦相手のレベルもあるが、これがPSV戦で劇的にゴールが増えた理由かもしれない。つまりメリーノの役割は、得点を取ることではない。いわゆる「偽9番」の動きだが、これに習熟してきたメリーノが鍵を握る可能性が高い。

ユナイテッドの3バックの中央のDFは降りていくメリーノについていくのか、それともスペースをカバーするのかの選択を迫られることになる。SBのユリエン・ティンバーやリッカルド・カラフィオーリも積極的に前線に絡んでいくため、ユナイテッドの守備陣には柔軟な対応が必要になってくる。

おそらくユナイテッドの中央のDFはハリー・マグワイアかマタイス・デ・リフトになるだろうが、アーセナルはここをどう撹乱するかが勝利の鍵となりそうだ。



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