プレミアリーグ第5節でアーセナルと対戦したマンチェスター・シティ。大きな注目を集める一戦は2–2のドロー決着に終わった。
前半にアーセナルFWレアンドロ・トロサールが退場し、長い間数的有利な状況ではあったが、1-2の時間帯が続き、アーセナルの堅いブロックの前に苦戦した。それでも後半ATに途中出場のジョン・ストーンズが劇的決勝ゴールを決め、なんとか引き分けに持ち込んだが、英『Sky Sports』にてプレミアリーグのレジェンドたちは数的有利を活かせていないシティの攻撃を批判した。
マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるロイ・キーン氏は「本当にお粗末だった」とシティの攻撃に創造性がなかったことを批判。さらに「10人しかいないチームで結果を残せることは、これまでもあった。いいか、アーセナルはよくやったが、シティは本当にひどかった。動きがなく、オーバーラップもアンダーラップもなかった。アーセナルの素晴らしい守備というよりは、マンチェスター・シティのプレイが悪かった」とコメントしている。
キーン氏はブロックの前でボールを回すだけで深さをとるような動きがなかったことを批判した。またアーセナルのレジェンドであるポール・マーソン氏も「10人の選手を崩したいときは、外から行かなければならない。ロイが言ったように、誰も一度もオーバーラップしていない」と、シティの攻撃について自身の見解を述べている。さらに同氏は「マンチェスター・シティにはかなりショックを受けた。アイディアが欠如していると思った」とも語っており、ゴール前での崩しの部分を批判している。
シティは後半の大部分でCBまでもがPA付近に位置するまで攻め込んでいたが、バイタル付近での崩しのアイデアは確かに少なかった。ガブリエウ・マガリャンイスとウィリアム・サリバを中心としたブロックを前にミドルシュートを打つという展開も多かったが、GKダビド・ラジャからゴールを奪うのは簡単ではない。
プレミア最強とも言われる堅守を誇るアーセナルの守備を崩すことは簡単ではなく、どうしようもない部分もあったが、両レジェンドはもう少し深さをとる動きが必要だったと考えている。ポケットに絶妙なタイミングで走ることができ、ピンポイントクロスやミドルシュートも兼ね備えたケビン・デ・ブライネがいればもう少し攻撃面では楽になったかもしれない。