今夏のEURO2024では、スペイン代表FWラミン・ヤマル、イングランド代表MFジュード・ベリンガム、トルコ代表MFアルダ・ギュレルなど、新時代を担うであろう若手の活躍が目立った。
世代交代を感じる大会だったとも言えるが、英『GIVE ME SPORT』は早くも2年後の2026ワールドカップでブレイクするであろう若手を数名リストアップしている。若手が主役となる傾向は2026ワールドカップでも続く可能性が高いのだ。
1.ウォーレン・ザイール・エメリ(フランス代表/MF/18歳)
ザイール・エメリは今大会もベンチに入っていたが、スタメンにはなれなかった。フランスMF陣の顔ぶれを見れば、それも仕方がないだろう。オーレリアン・チュアメニ、アドリエン・ラビオ、そこに今大会はベテランのエンゴロ・カンテが復帰していた。
しかし、ザイール・エメリのポテンシャルはかなり高く評価されている。この2年でパリ・サンジェルマンの主軸となり、超万能MFとしてレ・ブルーでも主力になる可能性がある。2年後はカンテの状況も分からないため、ザイール・エメリにもアピールのチャンスがあるのではないか。
2.ルーニー・バルドグジ(スウェーデン代表/FW/18歳)
スウェーデンは今回のEURO2024も予選で敗退しているため、そもそも2年後のワールドカップに出場できるかは分からない。ただ、楽しみな逸材はいる。
その1人がコペンハーゲンでプレイするバルドグジで、昨季はチャンピオンズリーグでマンチェスター・ユナイテッド相手に得点を決めたことで話題となった。国内リーグでも19試合に出場して7ゴールを奪っており、右ウイングとして着実に評価を伸ばしている。
スウェーデンではニューカッスルFWアレクサンデル・イサク、昨季ポルトガルのスポルティングCPで29ゴールを挙げてリーグ得点王に輝いたFWヴィクトル・ギェケレシュの大型2トップも揃っているため、ワールドカップで是非とも見たいチームとなっている。
3.ユウスファ・ムココ(ドイツ代表/FW/19歳)
ムココに関しては、所属するドルトムントで伸び悩んでいる部分がある。以前より評判は高かったが、まだドルトムントでは主力になりきれていない。
それでも期待せずにはいられない。今大会のドイツはカイ・ハフェルツ、ニクラス・フュルクルクがセンターフォワードに入っていたが、まだまだドイツのセンターフォワード問題は解決されていない。フュルクルクも31歳を迎えているため、ムココにはフュルクルクを追い越すほどの勢いを見せてほしいところ。同メディアも2年後にはドイツの救世主になっているかもしれないと期待をかけており、ムココにはエースになってもらう必要がある。
4.ジェイミー・バイノー・ギッテンス(イングランド/FW/19歳)
ムココと同じドルトムントで奮闘するギッテンスはどうだろうか。まだイングランド代表デビューは果たしていないが、左サイドから仕掛ける姿勢には魅力がある。
今大会のイングランドはジャック・グリーリッシュをメンバーから外し、左ウイングはフィル・フォーデンとジュード・ベリンガムで回す形となっていた。しかしこれは明らかに失敗で、マーカス・ラッシュフォードも評価を落とした現在は左ウイングが固まっていない。2年後へ左ウイングの戦いはオープンとなるはずで、ギッテンスのように個人の力で仕掛けられる選手は魅力的だ。