予選4試合未勝利と大きく出遅れる
2026北中米ワールドカップへ向けたアフリカ予選が始まって4試合。0勝3分1敗と思わぬ苦戦を強いられているのがナイジェリア代表だ。
ナポリFWヴィクター・オシムヘン、アタランタFWアデモラ・ルックマン、レヴァークーゼンFWヴィクター・ボニフェイスなど前線の顔ぶれは実に豪華で、彼らを2026年のワールドカップで見たいと考えているサッカーファンも多いはず。
しかし、ナイジェリアはジンバブエ、レソト、南アフリカ、ベナン、ルワンダと同居したアフリカ予選・グループCで5位に沈んでいる。
2026年大会よりアフリカの出場枠も9に拡大しているが、このままでは危険だ。アフリカ予選はグループAからグループIまで9グループに分けられ、各グループの首位チームはワールドカップ出場権獲得。2位チームの中から成績上位4チームがプレイオフへ出場できるレギュレーションとなっている。現在5位のナイジェリアは完全に圏外なのだ。
まだ試合は残されているが、現在は勝ち点7で1位ルワンダ、2位南アフリカ、3位ベナンが並んでおり、5位のナイジェリアは引き分け3つによる勝ち点3だ。来年にはグループ最大の難敵と考えられている南アフリカのアウェイに乗り込む必要があり、そこで勝ち点を拾えるかは未知数だ。
元ナイジェリア代表選手で、引退後はU-17ナイジェリア代表のコーチなどを務めてきたエンドゥカ・ウグバデ氏は、かなり厳しい戦いになると語る。
「2026年ワールドカップ出場の可能性は低いかもしれない。しかし、ナイジェリアはどんな困難に直面しても常に方法を見つけ出すものだ。我々に残された唯一の道は、ホーム・アウェイに関係なくレソト、ルワンダ、そして特に南アフリカとの試合すべてに勝つことだ」
「もちろんワールドカップに出場できることを願っている。ただ、南アフリカが今後2、3試合負けるとは思えないというのも本音だ」(『Brila』より)。
同氏は南アフリカを最大のライバルと見ており、このまま南アフリカに逃げ切られる可能性が高いとの考えだ。南アフリカが勝ち点を落とさない場合、ナイジェリアは何とか2位を目指すしかない。
出場枠増加で楽な戦いになるかと思いきや、やはりアフリカのレベルは高い。2026年大会へ向けた予選でもまだ波乱はありそうだ。