ワールドクラスDFと思われたキム・ミンジェに序列後退の危機 バイエルンで3番手、4番手に落ちるのか

バイエルンでプレイするキム・ミンジェ photo/Getty Images

ダイアー&デ・リフトのコンビに称賛集まる

バイエルンのセンターバックにはダヨ・ウパメカノ、キム・ミンジェ、マタイス・デ・リフト、そしてシーズン途中にトッテナムから加えたエリック・ダイアーがいる。当初はミンジェとウパメカノが1番手と考えられてきたが、ここへきてダイアー&デ・リフトのコンビが優先されつつある。

やや驚きの序列変更ではあるが、ウパメカノとミンジェには何が足りなかったのか。バイエルンのレジェンドであるクラウス・アウゲンターラー氏は、難しいポイントの1つとして韓国代表DFミンジェの語学を挙げる。

ミンジェは昨季イタリアのナポリでプレイしていて、ドイツ挑戦は今回が初だ。イタリア語、ドイツ語と新しい言語を学び続けなければならない環境は決して簡単ではない。
「ウパメカノとキムがセンターバックでコンビを組んでいたとき、彼ら個々の能力は発揮されていた。だが、彼らには守備を構築するうえでの調整力が欠けていた。守備のパフォーマンスは2人が先発しなかったラツィオ戦、マインツ戦の方が遥かに優れていた。それがデ・リフト、ダイアーによるものかは分からない」

「コミュニケーションの部分で見れば、キムにとって簡単なことではないだろう。彼は韓国出身の選手であり、そこから中国、トルコ、イタリアと渡り、昨夏にはバイエルンへやってきた。毎回新しい言語を学ぶ必要があって、その難しさを過小評価してはならない」(独『Bild』より)。

昨季のミンジェはナポリのスクデット獲得に貢献していて、守備の個人能力は高い。しかし最終ラインはコミュニケーションも重要だ。今季はアジアカップ2023も途中に入っていたため、コンディションの面でも難しいところはあっただろう。

ダイアー&デ・リフトがベストな組み合わせなのか。ウパメカノも能力は高いが、今季は退場処分を受けるなど批判を浴びる機会もあった。身体能力は抜群だが、それだけではバイエルンのディフェンスリーダーにはなれないということか。

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