“犬猿の仲”だったスーネス氏がポグバに言及 4年間の出場停止処分に悲しみの声 「20年、30年、40年後も語り継がれていたかもしれない人物のキャリアのひどく悲しい結末だ」

今後のキャリアが心配されるポグバ photo/Getty Images

マンU時代に数々の批判

ドーピングの疑いで4年間の出場停止処分を言い渡されたユヴェントスのMFポール・ポグバ(30)。

出場停止期間が明けるのが2027年9月10日となり、この時には34歳になっているポグバはトップレベルで復帰するのは厳しいと考えられている。そんななか、マンチェスター・ユナイテッド時代に同選手に厳しい批判を繰り返し、舌戦を繰り広げたこともあるグレアム・スーネス氏が英『Daily Mail』で、このことに言及している。

「私はポール・ポグバをよく批判したが、それを面白がる人もいたようだ。しかし今週、彼がドーピング違反で4年間サッカー界からの追放処分を受けたことを知ったとき、私が感じたのは悲しみだけだった。私にとっては、ポグバの能力に疑いの余地はなかった。私が彼の中に見たのは、優れた技術力と体格を持ち、このスポーツの中で最高の中盤選手の1人になる可能性を秘めた選手だった」
「いつも私をイライラさせていたのは、彼の誠実さの欠如と努力量の少なさだった。率直に言って、彼は怠け者だった。彼のような極めて優れた才能を持った選手は、ステージを去った後も、世界最高の選手の一人として長く記憶されるようなプレイをすべきなのだ。その代わりに、彼は自分のキャリアを無駄にした。2018年にロシアでフランス代表としてW杯に優勝した後、彼は肘掛け椅子に座ることを自分に許し、チームプレイヤーとして完全にコミットすることはなかった」

「その正しさが証明されたといっても満足はしないが、私があれほどまでに彼を批判したのはその大きな可能性が見えたからだ。私は彼がどんな選手になれるかを見ていた。薬物検査で彼の体内から高濃度のテストステロンが検出されたと聞いて悲しい。まるで彼に十分な運動能力がなかったかのようにね。そのような薬物を使用すれば、彼はよりパワフルになり、エネルギーレベルも高くなり、またそれは彼をさらに怒りっぽい人にさせるだろう。彼は30歳で、高いレベルで彼を見ることはもうないだろう。多くの機会と可能性があり、20年、30年、40年後も語り継がれていたかもしれない人物のキャリアのひどく悲しい結末だ」

スーネス氏はポグバのポテンシャルを認めていたからこそ、その才能が無駄になるようなプレイや行動に対して厳しく批判をするスタンスをとっていたと語った。かつては世界最高のMFの頂に限りなく近づいていたポグバ。4年間の出場停止処分を受けてしまったポグバのキャリアはこれからどのようになっていくのだろうか。

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