“レヴァンドフスキ2世候補”の1人だった男の今 ドイツ2部で挫折を味わった若き点取り屋に復活の兆し

今季はドイツ2部で結果を出しているフィーテ・アルプ photo/Getty Images

バイエルン未来のエース候補と期待されていた

かつてはバイエルンのセカンドチームに所属し、世代別ドイツ代表での活躍からバイエルンでロベルト・レヴァンドフスキ2世候補として注目されていたストライカーを覚えているだろうか。

今季ドイツ2部のホルシュタイン・キールで実力を発揮し始めたのが、23歳のFWヤン・フィーテ・アルプだ。

フィーテ・アルプは世代別ドイツ代表でプレイしていた頃より有名で、U-17代表では19戦18ゴールと大活躍。所属していたハンブルガーSVでもU-17カテゴリーで45戦37ゴールを記録するなど、将来のドイツを背負って立つストライカーになれるのではと期待された。
その後2019年にはバイエルンと契約を結んでおり、当時はレヴァンドフスキに代わるバイエルン未来のエース候補の1人だったのだ。

しかし、トップチームは甘くなかった。フィーテ・アルプは2021年よりホルシュタイン・キールにレンタル移籍したのだが、そこで結果がまるで出なかった。昨夏にはホルシュタイン・キールにそのまま完全移籍したが、昨季はドイツ2部で26戦1ゴールと散々な成績だ。レヴァンドフスキ2世候補との呼び声は聞こえなくなり、消えた才能になりつつあった。

その嫌な流れが変わりつつある。今季もホルシュタイン・キールの一員としてドイツ2部での戦いを続けているフィーテ・アルプは、ここまで10試合で5ゴール1アシストと活躍。チームも2部で首位に立っており、上手くいけば来季は1部で戦えるかもしれない。

世代別ドイツ代表でもエリートだったフィーテ・アルプがドイツ2部で挫折を経験するとは意外だったかもしれないが、ここから再びドイツ代表のエース候補となれるのか。まだ23歳と若く、ここからの挽回は十分に可能だ。今季2部でどこまで成長できるのか注目される。

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