アーセナル最大の武器は昨季から成長した“粘り”にあり 「このチームは戦わずして倒れることはない」

終盤に強さを見せる今季のアーセナル photo/Getty Images

チームは確実に成長している

昨季惜しくもプレミアリーグ制覇に届かなかったアーセナル。しかし、昨季の経験は無駄になっていない。ミケル・アルテタ率いる若手中心のチームは昨季の優勝争いを経て精神的にも成長しており、そこにMFデクラン・ライスのような頼れる新戦力も加わった。

アーセナル専門メディア『Pain In The Arsenal』が評価するのは、終盤に魅せる粘りだ。華麗なテクニックやデザインされたフォーメーションなども重要ではあるが、長期のリーグ戦を戦っていくにはメンタルも欠かせない。そこが今のアーセナルには備わっている。

象徴的なのはライスの決勝ゴールで4-3と勝利した12月5日のルートン・タウン戦だろう。簡単に負けない現チームの強みが表れていたゲームで、選手とチームの成長を感じたサポーターも多いはずだ。
「今夏の補強、すでにクラブに在籍している選手たちの成長と相まって、チームには顕著な変化が見られる。ピッチ全体で声を張り上げるリーダーがチームを引っ張るようになったのだ。これは非常にポジティブだ。今季のアーセナルはすでに試合最後の5分間に決勝ゴールを3度決めていて、試合の最後まで戦う意志を示している」

「このチームは戦わずして倒れることはない。チーム、コーチングスタッフ、サポーター、その他クラブ関係者全員がこのクラブに栄光を取り戻そうとシーズン終了まで毎日全力を尽くすことは間違いない。そしてこの非の打ちどころのないメンタリティがここ数年で最高のチャンスを与えてくれるだろう」

9日のアストン・ヴィラ戦は落としてしまったが、まだ首位のリヴァプールとは1ポイント差だ。十分に頂点を狙えるポジションにあり、昨季より成長したチームには無限の可能性が広がっている。

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