もう“ひ弱”とは言わせない! 競り勝てるのが今季のアーセナルの強さだ 劇的勝利増えたチームに今度こそ優勝はあるのか

ATに決勝弾を叩き込んだライス(下) photo/Getty Images

今季優勝すれば20季ぶり

プレミアリーグ第15節。現在首位のアーセナルはルートン・タウンと戦い、敵地で4-3と辛くも勝利を収めた。

昇格組が相手とはいえ、厳しい戦いとなった。先制点を奪いながら一時は2-3と逆転され、嫌なムードが漂った。しかし、逆転弾を浴びた直後の60分にすぐさまカイ・ハフェルツが取り返し、アディショナルタイム6分にデクラン・ライスのヘディングによって劇的な勝利を手にしている。

こういった勝ち方は、今季はじめてではない。第4節マンチェスター・ユナイテッド戦では、ホームゲームであったもののATまで1-1のタイスコア。しかしATにライス、ガブリエウ・ジェズスが2点を追加し勝ち点3を手にした。また、第13節ブレントフォード戦でも0-0のスコアレスで終わるかと思われたが、89分にハフェルツが値千金の勝ち越し弾を挙げている。
「ミケル・アルテタが率いるチームがロスタイムに得点するのはこれで5回目となり、素晴らしいメンタリティを見せつけた」

英『football.london』もチームの精神的な成長を称賛している。好調かと思えばつまずき、格下相手にも勝ちきれないという姿をここ数年で何度も見せてきたアーセナル。ミラクル・レスターが優勝した15-16シーズンも終盤で格下相手の試合を落とし、レスター相手にダブルを決めながらも優勝を逃した。昨季は終盤まで首位を走りながら、結局マンチェスター・シティにタイトルを譲ってしまった。

そんな“ひ弱”なアーセナルは、本当に変わってきたのかもしれない。劇的勝利の多さ、または耐え忍んでの勝利の多さがチームの成長を物語っており、20季ぶりのリーグ優勝はしだいに現実味を帯びてきている。

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