プレミアリーグ13試合を終えて、9勝3分1敗で首位に立っているアーセナル。
昨シーズンは終盤で失速し、リーグ優勝まであと一歩のところまで迫ったが、最終的にマンチェスター・シティに競り負け優勝を逃した。20年ぶりの優勝に向け今夏はMFデクラン・ライス、カイ・ハフェルツといった大型補強に動いたアーセナル。
ここまではいいスタートを切っており、首位に立っているが、リヴァプールのレジェンド、ジェイミー・キャラガー氏は攻撃陣が昨シーズンほど脅威になっていないと考えているようだ。
「シーズンはまだ3分の1しか終わっていないが、もしこれが今シーズン見るアーセナルだとしたら、彼らがリーグで優勝することはできないと思う」
「多くの試合がギリギリでの勝利であり、時には不利になることもある。1-0での勝利は簡単に0-1で負ける可能性があるということだ。昨シーズンと同じようなペースと流動性がなく、チャンスを作れておらず、私はそれが戦術的なものだとは思わない」
「私はアーセナルからまだ同じものを見ている。個人的には、アタッカー陣は昨シーズン好調だったが、ここまでは平均的だったと思う。マルティネッリ、サカ、ジェズス、そして昨シーズンはケビン・デ・ブライネのような活躍を見せたウーデゴーだ。私は彼(ウーデゴール)は怪我の問題を抱えていることを知っているが、スタッツは素晴らしいものではない」
キャラガー氏は昨シーズン、猛威を振るったサカ、マルティネッリ、ジェズス、ウーデゴーのプレミアでの数字が伸び悩んでいることを指摘しているようだ。
サカは昨シーズン、リーグ戦38試合で14ゴール11アシストを記録しており、今シーズンもここまで12試合で4ゴール5アシストと悪くない数字ではある。しかし、マルティネッリはここまでリーグ戦11試合で1ゴール2アシスト(昨シーズンは36試合で15ゴール5アシスト)、ジェズスは8試合で1ゴール(昨シーズンは26試合で11ゴール7アシスト)、ウーデゴーは10試合で3ゴール1アシスト(昨シーズンは37試合で15ゴール8アシスト)と、昨季と比べると物足りない印象だ。
しかし、昨シーズン4ゴールだったエンケティアがすでに5ゴールあげていたり、トロサールもここまで3ゴールをマークしており、得点をマークできる選手が増えていることはチームにとってプラスである。
昨シーズン圧巻の成績を残したサカ、マルティネッリ、ジェズス、ウーデゴーらが本来の調子を取り戻せば、20年ぶりの優勝もより現実味を帯びてくるだろう。
30日に行われたCLのランス戦では、4人全員が得点を決めており、弾みをつける大勝を飾った。世界トップレベルのアタッカー陣がプレミアリーグでも存在感を発揮してくるのか楽しみだ。