昨シーズン、3冠を達成したマンチェスター・シティ。今シーズンはプレミアリーグ史上初の4連覇を目指す戦いに挑んでいる。
プレミアリーグは現在8試合を終えて、6勝2敗で3位につけている。MFロドリが第6節で1発退場を受け、3試合の出場停止となったことが影響し、2018年以来5年ぶりとなるリーグ連敗を許してしまった。
そんなマンCで昨シーズンから課題の1つとして挙げられているのが、ロドリの稼働率だ。同選手はペップ・シティに欠かせない役割を担う代えの効かない選手だ。直近のロドリ不在の試合は3戦全敗を喫したことからも同選手の重要性がわかる。しかし代役として期待されてたMFカルヴィン・フィリップスはまだマンCで本来のパフォーマンスを発揮できておらず、あまり休めない状態だ。
しかし、英『Manchester Evening News』は、マンCが注意を払わなければならないのはロドリの稼働率だけではない、と伝えている。同メディアが注目しているのがFWフリアン・アルバレスだ。
アルバレスは、2022年の1月にマンCと契約したが、同年7月まではリーベル・プレートにレンタルという形で残留した。その後、夏にマンCに正式に合流し、7月30日のコミュニティシールドでマンCデビューを飾った。しかし、7月の頭まではリーベル・プレートで出場しており、長期的なオフを挟まずマンCへと合流している。
昨シーズンはアーリング・ハーランドとの交代で出場する機会も多かったが、最終的に49試合に出場。今シーズンは退団した選手やケビン・デ・ブライネの怪我の影響もあり、ここまで13試合全てに出場。スタメンも11回記録しており、プレイ時間は昨シーズンより確実に増えている。
マンCでも欠かせない選手になっているように、アルバレスはアルゼンチン代表においても欠かせない存在になりつつある。12月のカタールW杯決勝からわずか1週間の休暇で再び、戦線に戻ったこともあり、同選手はここ2年は他に類を見ないシーズンを送っている。
同メディアによると、2022年2月以来105試合もの試合に出場しており、同期間に103試合に出場したロドリより多いという。まだ23歳で若いとはいえ、代表戦での移動なども考えるとかなり忙しいシーズンだ。
比較的少人数のチームで活動するペップ・シティにおいてアルバレスのような存在が離脱してしまうのはかなりの痛手となる。特に今シーズンはデ・ブライネ不在の攻撃陣を牽引し、13試合で6ゴール5アシストをマークしている。
代えの効かないロドリの稼働率だけではなく、マンCは今やエース級の活躍を見せるアルバレスの状態にも注意する必要があるのかもしれない。