インテルにベテランのアルナウトビッチはフィットするか FW補強に大金注ぎ込めぬ事情

ボローニャでプレイしてきたアルナウトビッチ photo/Getty Images

守備の補強にも資金を投じたい

今夏のインテルは前線の補強がスムーズに進まなかった。当初は昨季レンタルで加入していたFWロメル・ルカクを完全移籍に切り替えるかと思われたが、この話はルカクの素行面の問題もあってキャンセルに。

その後も複数の候補者が噂されたが、現在はボローニャからFWマルコ・アルナウトビッチを獲得することで合意に近づいているという。

34歳のアルナウトビッチ獲得は1000万ユーロほどの移籍金でまとまると見られているが、伊『Calciomercato』はインテルがアルナウトビッチにこだわる理由を以下のように分析している。
「FCポルトのFWメフディ・タレミの移籍金は依然として3000万ユーロほど必要で、アーセナルのFWフォラリン・バログン獲得には5000万ユーロほどが望まれているため、アルナウトヴィッチは年齢を考慮しても比較的安価な代替選手である。これでインテルはトッテナムのDFジェイフェス・タンガンガ、アーセナルの冨安健洋といったDFの獲得に追加で1000万〜1500万ユーロを確保できるようになる」

インテルは最終ラインの補強も狙っており、前線補強だけに資金を注ぎ込むわけにはいかない。同メディアが冨安の名前を出しているのも特長的で、冨安はまだインテルのターゲットということだろう。

もっとも、アーセナルではDFユリエン・ティンバーが負傷。冨安の存在が重要になっているため、アーセナルが簡単に手放すはずはない。

インテルとしては思うように補強が進まない夏となっているが、どこまでチームを強化できるのか。前線からはルカク、エディン・ジェコ、最終ラインからはミラン・シュクリアル、中盤はマルセロ・ブロゾビッチ、GKはアンドレ・オナナが退団しており、今のところは不安が漂う夏となっている。

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