サイドバックは超攻撃型→“万能守備型”へトレンドが変わった? マンCのアカンジ、アーセナルの冨安はトレンド最先端か

アーノルドは超攻撃型としてブレイクしたが…… photo/Getty Images

サイドバックは1、2を争う重要ポジションへ

現在はアーセナルがアヤックスDFユリエン・ティンバー獲得に近づいていると言われるが、現地ではティンバーを右サイドバックで起用するのではとの見方が強い。センターバックにウィリアム・サリバ、ガブリエウ・マガリャンイスのコンビが君臨していることも影響しているだろう。

右サイドバックではベン・ホワイト、冨安健洋らとのポジション争いとなるが、英『sky Sport』はサイドバックの役割が再び変わり始めたと現代のトレンドを分析している。

ティンバーはサイドバックもこなせる選手ではあるが、アヤックスとオランダ代表ではセンターバックも務めてきた。決して攻撃に強みのある選手ではなく、サイドバックに入る場合は守備的なサイドバックとなるだろう。
ただ、昨季3冠を達成したマンチェスター・シティはサイドバックにマヌエル・アカンジやネイサン・アケなど、センターバックを本職とする選手を起用していた。ジョン・ストーンズ、ルベン・ディアスらと合わせ、センターバックを本職とする選手が最終ラインに4枚並ぶ構図となり、これが守備に安定感をもたらしていた。

少し前はリヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドやアンドリュー・ロバートソンのアシスト数が注目を集めたり、ドリブルを得意とするジョアン・カンセロなど超攻撃型サイドバックがブームだった。それが変わりつつあるということだろうか。

ミケル・アルテタ率いるアーセナルでは左サイドバックに入るオレクサンドル・ジンチェンコが偽SBとして内側へ絞って組み立てに参加するパターンが一般的となったり、現代のサイドバックは急速にトレンドが変わっている印象だ。サイドバックに守備的な選手を配置することで、相手のカウンターアタックに対応しやすくなるメリットもある。

今後は守備的な選手をサイドバックへ起用するパターンが一般的となっていくのか。昨季のマンCが新たな流れを生む可能性もあり、サイドバックは現代でも1、2を争うほど重要なポジションとなっている。

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