今季リーガ・エスパニョーラで9位と、TOP10入りを果たしたマジョルカ。2013-14シーズンからは2部での戦いを強いられていた期間もあり、マジョルカが1部のTOP10に入るのは2011-12シーズン以来のことだ。
その立役者は、194cmのサイズを誇るコソボ代表FWヴェダト・ムリキ(29)だ。
ムリキは昨季も印象的な存在ではあったが、今季はリーグ戦得点数を一気に15点まで伸ばしてきた。これはアトレティコ・マドリードFWアントワーヌ・グリーズマン、レアル・ベティスFWボルハ・イグレシアスと並んでリーグ第4位となる得点数だ。
21世紀に入ってからで見ると、マジョルカでムリキを超えるシーズン得点数を記録した選手は2人しかいない。2003-04シーズンのサミュエル・エトー(17ゴール)、2007-08シーズンのダニエル・グイサ(27ゴール)だ。
ムリキ最大の強みは、やはり194cmのサイズを活かしたパワフルなプレイだ。今季はリーグ戦で199回の空中戦勝利数を記録しており、これはリーグ1位の数字だ。マジョルカのような中堅クラブにとっては、アバウトなロングボールでも収めてくれる頼れるターゲットマンであり、相手DFにとってはこれほど厄介なFWもいない。
コソボ代表の方でも通算44戦23ゴールと高い得点力を発揮しており、その能力はもっと高く評価されるべきだろう(数字は『WhoScored』より)。