今季こそはと何度も願ったレアル・マドリードのサポーターも多かっただろう。2019年にチェルシーから加入したFWエデン・アザールは、間違いなく天才肌のアタッカーだ。いつかチェルシー時代のクオリティを発揮してくれるはずとの期待がかかっていた。
しかし、アザールは本来の輝きを放てぬままレアルとの契約を解除することになった。今季限りでの退団が決まり、4年間のマドリード生活は幕を閉じる。
リーグ戦では僅か4ゴールに終わってしまい、昨季と今季はリーグ戦で0ゴールだった。国内最大のバトルでもあるバルセロナとのクラシコでも全く結果は残せず、かなり苦い4年間となってしまった印象だ。
英『GIVE ME SPORT』はアザールがレアルの歴史に残るワースト補強なのかと取り上げているが、レアルはアザール獲得に1億ユーロを投じている。移籍金額も含めて考えれば、ワースト補強と言われても仕方がないだろう。
この話題では怪我続きだったDFジョナサン・ウッドゲイト、ミランではバロンドールも獲得しながら、レアルでは本来の輝きを放てなかったFWカカーらが常連だが、アザールは彼らを上回るワースト補強か。
同じく今夏にクラブを離れることになったFWマリアーノ・ディアスもあまり良いところがなく、こちらもワースト補強候補の1つか。
アザールの場合はコンディション管理に苦しんできたところがあり、元々の才能には問題がなかった。30代が近づく中で体重を上手く制御できず、ドリブラーに必要なキレを失ってしまった4年間だった。