鉄人ミルナーでもやってられない リーグ戦を戦い抜いたうえにW杯、EUROなどのしかかる異常なスケジュール

ミルナーもプレミア、代表と強度の高い試合を戦い続けた photo/Getty Images

現代フットボール界のスケジュールは異常

リヴァプールMFジェイムズ・ミルナーは、プレミアリーグで618試合に出場する37歳だ。16歳でデビューし、イングランド代表にも名を連ねた彼はプレミアを代表する鉄人MFといってもいい存在。壮年となってなお衰えないそのフィットネスは、多くのプレイヤーの模範となっているだろう。

だが、そんな彼でも現代のフットボール界の狂ったスケジュールには危惧をおぼえるという。英『Daily Mail』に語ったところによると、一年中リーグ戦を戦ったうえに、夏には国際大会のスケジュールが絡んでくるいまの状況は「異常だ」という。

「なにがあっても最高の状態でいるということは不可能だ。身体レベルがそこまで達していないときにどう対処するかが大事なんだよ。リヴァプールでは、今季は望んだほどこうした状況に対処できなかったが、昨シーズンは僅差だった。こうした状況のときに、力を使い果たしてしまったのかもしれない」
「夏には(W杯などの)国際トーナメントがある。代表選手にとって、(スケジュール面では)それはばかげたものだよ。彼らは休むかわりに試合をしている。それは、すべてのなかでもっとも難しい部分だ」

ミルナーはこのように語っている。今季はシーズン真っ只中にW杯が開催されるという前例のないスケジュールであり、選手たちの疲労を心配する声は多かったが、やはりミルナーほどの鉄人であってもばかばかしいと思えるほどの負担が選手たちにはかかっているようだ。

来年はEURO2024も開催されるが、フットボールが興行として盛り上がれば、それだけ選手にかかる負担は大きくなる。W杯も試合数を増やすなど大型化するばかりだが、選手が壊れないための最適なバランスをどう見出すかは大きな課題となっている。

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