アーセナルは来季もG・ジェズスをFW1番手に据えるか 気になるハーランドとの比較

ジェズスは何でもできるFWだが…… photo/Getty Images

より本格的なセンターフォワードは必要か

今季は開幕から見事なスタートを切り、マンチェスター・シティと最後までプレミアリーグの頂点を争ったアーセナル。最後はシティに追い抜かれてしまったが、アーセナルにとって飛躍のシーズンになったのは確かだ。指揮官ミケル・アルテタの下でチームのベースは出来ている。

ただ、シティに勝つには何かが足りない。気になるポイントの1つに挙げられるのがセンターフォワードだ。

シティではリーグ戦36ゴールを奪うアーリング・ハーランドが制御不能状態となっており、ハーランド1人だけでゴールを奪えてしまう。一方のアーセナルは、昨夏にシティから獲得したFWガブリエウ・ジェズスがセンターフォワードの1番手を務めてきた。
怪我で離脱していたことも影響しているが、ジェズスはここまでリーグ戦10ゴールに留まっている。ハーランドに比べると差があり、来季へセンターフォワードにテコ入れすべきかは迷うところだ。

ジェズスはハーランドよりボールタッチ数も多く、2列目の選手と絡むのも上手い。それがジェズスの良さであり、今季はガブリエウ・マルティネッリとマルティン・ウーデゴーがチームトップとなる15ゴールを記録。さらに右のブカヨ・サカも13ゴールを奪っている。2列目は現アーセナルの得点源であり、ジェズスは彼らの良さを引き出せる。

しかし、アーセナルの2列目に関しては各クラブが来季へ対策を練ってくるだろう。ワイドな位置から仕掛けてくるマルティネッリ、サカが今季と同じだけの得点数を稼げるかは分からない。

アーセナル専門メディア『Pain In The Arsenal』はユヴェントスFWドゥシャン・ヴラホビッチのような本格派センターフォワードの獲得を狙ってもいいのではとクラブに提案しているが、今夏にアーセナルは攻撃にどう手を加えるのだろうか。レンタル先のスタッド・ランスで20ゴールを奪うFWフォラリン・バログンの存在も気になるところだが、いずれにしても来季のプレミア制覇へ攻撃のグレードアップは欠かせない。ジェズスをセンターフォワード1番手として固定していくのか。今夏の判断がどうなるか楽しみだ。

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