ヴィニシウスはネイマールを超えるのか 2020年代のセレソンで主役となる男の実力

ブラジル代表で共闘してきた2人 photo/Getty Images

ブラジルをW杯制覇へ導けるか

2010年代のブラジル代表は、そのほとんどの時間でFWネイマールが主役となっていた。ネイマールのためのチーム作りが行われ、2002年の日韓大会以来となるワールドカップ制覇の期待はネイマールに集中してきた。

そんなネイマールも今年2月で31歳を迎えた。次のワールドカップを目指すことも不可能ではないが、世代交代の時期が近づいているのは間違いない。

後継者候補の筆頭はレアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールだろう。
先輩ネイマールはバルセロナで活躍したが、ヴィニシウスもレアルの主力としてリーガ・エスパニョーラで大暴れしている。ネイマールも若い頃は左サイドからの仕掛けが多く、そこもヴィニシウスとの共通点だ。

仏『Foot Mercato』もヴィニシウスがネイマールを超えられるか注目しているが、両者の実力はどちらが上だろうか。

ネイマールはパリ・サンジェルマンでも活躍しているが、数字面で印象的なのはバルセロナ時代だ。特にリオネル・メッシ、ルイス・スアレスと組んだMSNは史上最強ユニットの1つとされ、3冠を達成した2014-15シーズンにはネイマールも全コンペティション合わせて39ゴールを奪っている。今のところ、このシーズンがネイマールのキャリアハイである。3冠を獲得したことを考えても、2014-15シーズンがネイマールのベストシーズンと言ってもいい。

対するヴィニシウスは、まだ30ゴールを超えたことがない。昨季は22ゴール、今季もここまで同じく22ゴールを挙げており、シーズン30ゴールが当面の目標となるだろう。

左サイドからの突破力はネイマールにも負けないセンスがあり、ヴィニシウスの場合は豊富な運動量も備える。

今後のセレソンではヴィニシウスが攻撃ユニットの中心となっていく可能性が高く、ドリブルの面でもファンを沸かせる存在だ。ネイマールを超えるポテンシャルはあるはずだが、ヴィニシウスはネイマール以上の存在となるだろうか。

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