2ゴールを決めたのはまさかのザビッツァー マンUの新・前線コンビがエース不在の穴を埋める

ゴール前での冷静さを発揮したザビッツァー photo/Getty Images

うまく連動していた

14日、ヨーロッパリーグ準々決勝セビージャ戦1stレグに臨んだマンチェスター・ユナイテッドは、この試合を2-2のドローで終えた。終盤にオウンゴールを2つ献上し追いつかれてしまったことや、DFリサンドロ・マルティネスが自力でピッチ外に出られないほどの怪我を負ってしまったことは残念だったが、それがなければMFマルセル・ザビッツァーの2ゴールにもっとスポットライトが当たっていたはずだ。

国内戦4試合出場停止だったMFカゼミロが久々にピッチに戻ってきたものの、ここ最近続いているトップ下ザビッツァー、ボランチMFブルーノ・フェルナンデスの並びは変えなかったエリック・テン・ハーグ監督。負傷離脱したエースFWマーカス・ラッシュフォードの代わりにFWジェイドン・サンチョが左ウイングを務め、1トップのポジションにはFWアントニー・マルシャルが入った。

このマルシャルとザビッツァーの補完性が素晴らしかった。まずは14分、サイドに流れたマルシャルに代わりザビッツァーが最前線にポジションを取る。B・フェルナンデスから縦パスが入ると、ザビッツァーは相手センターバックの間でうまく前を向きながらトラップし、左足でシュートを決めた。
さらに21分、今度はマルシャルがカウンターの起点となる。相手陣内までボールを運ぶと、少し溜めを作ってから最終ラインの裏にスルーパス。これに走り込んだのがザビッツァーだった。相手キーパーとの1対1を冷静に制し、再び左足でゴールを決めた。

英『Manchester Evening News』は、このザビッツァーとマルシャルにチーム最高となる評価点8を与えている。特にマルシャルのパフォーマンスを称賛しており、「2点目のザビッツァーへのアシストは、ユナイテッドのシャツを着てプレイした中で最高のものの一つだった」「約3ヵ月ぶりの先発出場だったが期待を裏切らなかった」と言及。ザビッツァーに関しては「優れたパフォーマンスを発揮したもう一人の選手だった」と見解を示している。

怪我人が続出している今のマンUにおいて、この2人の調子が上がってきていることは数少ない光明の一つと言えるだろう。リーグ戦トップ4フィニッシュやEL、FAカップでの勝ち上がりを目指す上で、彼らがより重要な仕事を果たすことに期待だ。

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