ブライトン、冬の一悶着を乗り越え“チームの心臓”と契約延長も……

多くのクラブが関心を寄せるカイセド photo/Getty Images

今夏も争奪戦は必至?

ブライトンは3日、エクアドル代表MFモイセス・カイセドとの契約を延長したことを発表した。新たな契約は2027年6月までとなっている。チームの心臓を務めるカイセドとの契約が延長されたことで、安堵したファンも多いだろう。ただ、ファンの気はまだまだ休まらないかもしれない。

現在21歳のカイセドは、2021年冬にブライトンへ移籍。ベールスホット(ベルギー)へレンタル移籍を経て、昨年1月にチームへ復帰を果たすと、今季はチームの好調もあり、スターへの階段をいっきに駆け上がった。今や、欧州で最も注目を集めるMFのひとりとなっている。

こういった状況もあり、今冬の移籍市場ではカイセドの争奪戦が勃発。カイセド側も他クラブへの移籍を希望するメッセージを発信するなど、退団は免れないかに思われた。実際、彼はこの行動により、クラブから移籍市場の閉幕まで練習への参加を禁止する処分も科されていた。しかし、最終的にブライトンはカイセドへのオファーを全て拒否。今季後半戦もチームに留まることとなった。
移籍の希望や他クラブへの想いを公の場で口にすることで、クラブやチームメイトとの関係が一気に崩れることがある。そして、関係が一度崩れると、なかなか修復できないことも多い。しかし、ブライトンの監督やチームメイトは今回の件を水に流し、カイセドを再び受け入れた。カイセドもそういった周囲からの期待に応えるかのように、再びチームに合流した2月以降はピッチ上で素晴らしい活躍を見せている。

その結果、今回の契約延長にたどり着いた。この発表により、来季以降もカイセドのブライトンでのプレイに期待するファンも少なくないのではないか。しかし、英『The Telegraph』などによると、夏にマンチェスター・ユナイテッドやリヴァプール、チェルシーなどが再び同選手の獲得に動く可能性があるとのこと。「彼の新契約は、マンチェスター・ユナイテッドやリヴァプール、チェルシーを思いとどまらせるものにはならない」との見解を示している

CLやELといった欧州コンペティションへの出場権の有無やチームメイトたちの去就など、周囲の状況によっても変わってくるかもしれないが、はたしてカイセドは来季以降もブライトンでプレイすることとなるのか。

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