今のマンUはこの2人なしだと回らない 実現すれば悪夢となりそうなL・マルティネス&カゼミロの同時欠場

マンU1年目から大活躍のL・マルティネスとカゼミロ photo/Getty Images

負傷者や出場停止に苦しんでいるマンU

12日に行われたリーズ・ユナイテッド戦では出場停止中のMFカゼミロが欠場した他、DFリサンドロ・マルティネスとDFラファエル・ヴァランもベンチに置いたマンチェスター・ユナイテッド。終盤に決めた2ゴールでなんとか勝利を収めることができたが、欠いてはいけない選手が誰なのかがはっきりする試合でもあった。
 
センターバックはDFハリー・マグワイアとDFルーク・ショーの2人、中盤はMFフレッジとMFマルセル・ザビッツァーの2人という布陣でこの試合に臨んだマンU。ビルドアップの際は左サイドバックのDFタイレル・マラシアがボランチの位置に入る形をとったが、序盤からインテンシティの高いリーズに押される展開となり、こういった策が効果を発揮することはあまりなかった。
 
なんとか流れを変えたいエリック・テン・ハーグ監督は、61分にFWアレハンドロ・ガルナチョとL・マルティネスを投入。これによりFWマーカス・ラッシュフォードがセンターフォワードへ、CBを務めていたショーが左SBへポジションを移した。するとこの采配が見事的中する。ショーのクロスに頭で合わせたラッシュフォードが先制点を奪い、途中出場のガルナチョも追加点をゲット。交代や配置転換が上手く結果に繋がった。
 
しかし、それ以上に大きかったのがL・マルティネスの存在だ。守備もさることながら、彼が入ってからビルドアップが安定するようになり、攻撃の形を作れるようになった。もし61分の時点でガルナチョの投入のみに終わっていれば、マンUが2ゴールを奪うことはできていなかっただろう。MFクリスティアン・エリクセンが長期離脱中という今の状況を踏まえれば、今後L・マルティネスをスタメンから外すことは避けるべき。
 
英『Manchester Evening News』も同様の見解を示しているが、彼らはL・マルティネスとカゼミロのどちらかが必ずプレイしなければならないと指摘している。L・マルティネスが不在でも広範囲をカバーしてピンチの芽を摘めるカゼミロがいれば、守から攻への切り替えでチャンスを作れる場面も増えるだろう。
 
マンUには他にもゴール量産中のラッシュフォードや、チーム屈指のチャンスメイカーであるMFブルーノ・フェルナンデスなどといったキーマンがいるが、L・マルティネスとカゼミロの重要性は彼ら以上と言えるのかもしれない。17日に行われるヨーロッパリーグのバルセロナ戦はL・マルティネスが、19日に行われるプレミアリーグのレスター・シティ戦は引き続きカゼミロが出場停止となるが、この2人の同時欠場を回避できたのは不幸中の幸いか。

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