今季リーグ戦で23勝1分1敗と圧巻の成績を残しているセルティック。相変わらず国内では敵無し状態と言っていいほどの強さだが、今の強さの中心には日本人選手たちがいる。何と言っても数字の面ではFW古橋亨梧だ。
今季全コンペティションを合わせれば22ゴール奪っている古橋は現スコットランド国内リーグNo.1の点取り屋であり、対戦相手は古橋の動きを捕まえることが出来ていない。得点部分において古橋がセルティックにとって特別な存在なのは確かだ。
その古橋に関し、地元メディア『Glasgow Times』は「古橋に過度に依存しているのだろうか」と取り上げている。チームは好調だが、古橋に何かあった場合に対応できないのではと心配しているのだ。
特に今冬はギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキスがアメリカ・MLSのアトランタ・ユナイテッドに移籍することが決定し、古橋とは異なるタイプだったストライカーを失うことになった。同メディアはストライカーの層が薄くなったことを不安視しており、そのぶん古橋に負担がかかってくるのではと見ている。
「ギアクマキスは古橋と異なるオプションを提供することができ、彼のアグレッシブなスタイルのおかげでポステコグルーは国内と欧州の大会で必要に応じてスタイルを変えることができた。それが失われるのは間違いない。では、古橋はチームを複数タイトルへ導かなければとのプレッシャーに耐えられるのか。答えはYesだ。28歳の古橋は自信に満ちている。スコットランドのゲームを理解しており、相手DFは毎週のように苦労している。古橋の絶え間ない動きは悪夢だろう。だが、古橋にも怪我の心配は常にあり、それはポステコグルーとサポーターにとって永遠の心配事となる。監督はあらゆる事態に備える必要があるが、古橋にトラブルがあった場合にチームは今のフォームを維持できるだろうか」
日本人FWが海外クラブでチーム最大の得点源となり、依存の話題まで出るのは特別なことだ。これも日本人選手のレベルが上がっている証とも言えそうで、チームには同じ日本人ストライカー・前田大然もいる。同メディアはそこにも触れており、前田、さらには今冬に獲得した韓国人FWオ・ヒョンギュもオプションではある。
それでも古橋がチーム最大の得点源であることに変わりはないが、古橋はこのままシーズンの最後まで駆け抜けられるのか。