ミラン首位浮上の鍵はサレルニターナ戦に隠されている 不発の新入りデ・ケテラエルの覚醒にも期待

まだ本格開花には時間がかかりそうなデ・ケテラエル photo/Getty Images

今季はナポリが首位をキープしている

昨季は11年ぶりにセリエA王者に輝いたミラン。今季も現在2位につけるなど悪くないシーズンを送っているが、首位ナポリをかわすためにはまだいくつか改善の余地がありそうだ。
 
怪我人が続出する不運に見舞われながら、FIFAワールドカップ・カタール大会開催期間までに勝ち点33を積み上げた今季のミラン。ワールドカップ後最初の公式戦となった4日のサレルニターナ戦を1-2の勝利で終えたため、今節インテルに敗れた首位ナポリとの勝ち点差は8から5に縮まっている。
 
一方、サレルニターナ戦ではミランの課題も出た。FWラファエル・レオンとMFサンドロ・トナーリのゴールで前半の早い時間に2点のリードを得たものの、相手GKギジェルモ・オチョアの好セーブなどもあり追加点を奪えず。終盤に1点を返されながらもなんとか逃げ切りに成功するという難しい展開にしてしまった。
 
このサレルニターナ戦について伊『Gazzetta dello Sport』は、ミランが成長しながら首位争いを続けるためには、試合を決めきれずに反撃を許してしまった最後の25分間を注意深く見直す必要があると指摘している。それと同時に、もし彼らがこういった注意力散漫なパフォーマンスをなくすことができれば、どんなチームにとっても嫌な相手となるだろうと、そのポテンシャルの高さを評価した。
 
さらに同メディアは、FWチャールズ・デ・ケテラエルの存在にも触れており、彼が目を覚ませばミランの計画はよりスムーズに進むだろうと言及。彼は今季からミランに加わったトップ下を主戦場とする選手だが、公式戦14試合に出場してノーゴール1アシストとまだ本領を発揮することができていない。サレルニターナ戦でも惜しい場面があっただけに、そろそろミランでの初ゴールを決め、存在感を高めていきたいところだ。
 
ミランの次の試合は9日に予定されている強豪ローマ戦。せっかく縮めたナポリとの勝ち点差を再び広げないためにも、サレルニターナ戦の反省を活かして連勝を飾りたいところ。欲を言えば、デ・ケテラエルの活躍にも期待したい。

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