アンチェロッティの後継者はやはり息子か カルロの右腕ダビデは「父がやめても続けていくつもり」

レアルを統率しているアンチェロッティ親子 photo/Getty Images

歴代屈指の実績を誇るカルロ・アンチェロッティ監督

ミランやチェルシー、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘンといった数々のビッグクラブを指揮し、タイトル獲得に導いてきたカルロ・アンチェロッティ監督。彼の息子であり、アシスタントコーチも務めるダビデ・アンチェロッティ氏は、父カルロが監督業から退いても指導者の道を歩み続けるつもりのようだ。
 
現在カルロ・アンチェロッティ監督はレアルで第二次政権を築いており、昨季はリーガやチャンピオンズリーグを制覇。その右腕として機能しているのが息子のダビデ氏で、彼はレアル以外でも父と共に多くの栄光を手にしてきている。
 
スペイン『AS』によれば、彼はフィットネスコーチとして指導者キャリアをスタートさせている。父カルロと共に仕事をするようになったのはPSG時代からであり、アシスタントコーチを務めるようになったのはバイエルン時代からのようだ。
 
そんなダビデ氏は同メディアのインタビューに応じており、父カルロが冷静かつ穏やかな人物で、自身も似たような性格であること、カルロがイエスとしか言わないコーチを望んでいないこと、時には父と言い争うこともあるが、あくまでもカルロが決断を下すためのサッカー談義であることなどを明かしている。
 
また、ダビデ氏は自らが現在果たしているアシスタントコーチとしての役割についても述べており、もう一人のアシスタントコーチと共に練習メニューを考え、実際に練習の指揮もとっていることを明らかにしている。どうやら父カルロは必要な時以外練習に介入してこないようだ。また、戦略の立案も他のスタッフと共に請け負っているようで、試合中は選手たちのポジションを細かく修正しつつ、戦術カメラなどから得られるデータを“必要だ”と判断したものだけをカルロに伝えているという。
 
さらに、ダビデ氏は自らのキャリアについても語っており、「父がやめても、私は続けていくつもりだ」とコメント。いずれはどこかのクラブで監督を務めることになるのかもしれない。
 
父カルロが残してきた実績が偉大すぎるために、ダビデ氏のハードルは高いが、その父の下で戦術家としての腕を磨きつつ、彼のマネジメント術を間近で学べていることは彼だけの特権と言える。うまくいけば、父と同等、もしくはそれ以上の実績を残すことができるかもしれない。

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