日本のエースへ三笘薫にかかる“得点力アップ”の期待 ブライトンが悩むFW得点力不足問題の解決策となるか

ブライトンでの活躍にも期待がかかる三笘 photo/Getty Images

すでに突破力はワールドクラスに近いものがある

FIFAワールドカップ・カタール大会でも自慢のドリブルが炸裂し、グループステージのスペイン戦ではゴールラインぎりぎりからのアシストを決めるなど一躍サムライブルーのスターとなったFW三笘薫。その実力は所属するイングランドのブライトンでも認められており、今後も三笘のドリブルはブライトンでも注目を集めていくと予想される。

そんな三笘がさらに上のステージへ辿り着くには、やはり分かりやすいゴール数&アシスト数を伸ばすことが重要だ。21日に行われたチャールトンとのカラバオ杯ベスト16のチャールトン戦でも三笘は途中出場しているが、チームは3部のチャールトン相手に最後までゴールを奪えずPK戦の末敗れてしまった。ブライトンはプレミアリーグで7位につけているものの、得点力に課題があるのだ。

地元メディア『Sussex World』も得点力を弱点に挙げており、チームを高みへ導くためにも三笘らアタッカーの得点数を増やしていかなければならない。
現在のチーム得点ランク1位は7ゴールを奪っているベルギー代表MFレアンドロ・トロサールだ。そこからカタール大会制覇にも大きく貢献したアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター、経験豊富な31歳のパスカル・グロスが5ゴールずつ挙げているが、どちらも中盤を本職とする選手だ。

FWダニー・ウェルベック、三笘と同じベルギーのロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズより合流したドイツ人FWデニス・ウンダフは今季未だリーグ戦無得点に終わっており、アタッカーの得点数が明らかに物足りない。

ブライトンとしてはカタール大会でも印象的だった三笘に数字を上げてほしいと期待しているはずだ。起用されるポジションによって役割が変わるところはあるものの、三笘もビッグクラブ移籍へ繋げるには数字を上げるしかない。それさえクリアできれば日本代表でも不動のアタッカーとなっていくはずだ。

ここまで三笘はリーグ戦9試合をこなして1ゴール1アシストの成績となっているが、どこまで数字を上げられるのか。ドリブルの精度はワールドクラスに近いものがあるだけに、次の4年間ではオフ・ザ・ボールの動きの質向上とともに得点力アップが1つの目標となっていくのだろう。

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