ケインに次ぐイングランド“2番手FW”になれなかった挫折 エイブラハムは4年後にエースとなれるのか

ローマで奮闘するエイブラハム photo/Getty Images

ケインをも脅かすストライカーへ

センターフォワード1番手がハリー・ケインで固定されているイングランド代表では、FIFAワールドカップ・カタール大会へ向けてケインに次ぐ2番手FWが誰になるか注目を集めた。

ブレントフォードのイヴァン・トニー、アストン・ヴィラのオリー・ワトキンスなど様々な候補が挙がる中、最終的に監督のガレス・サウスゲイトが選んだのはニューカッスルFWカラム・ウィルソンだった。マーカス・ラッシュフォードもバックアッパー枠に入れられるが、ケインに次ぐNo.2の座を射止めたのはウィルソンだ。

この結果を前向きに受け止めているのは、ローマでプレイするFWタミー・エイブラハムだ。同選手もイングランド代表候補ではあったものの、サウスゲイトから声はかからなかった。サッカー選手ならば誰もがショックを受けるだろう。
エイブラハムもガッカリしたようだが、すぐに切り替えている。まだ25歳と中堅世代なこともあり、次のワールドカップで必ずチャンスがくると前向きだ。

「確かに失望感はあった。ハッピーではないよ。しかし、こうした要素は選手をより強くし、成長したいとの欲求に繋がる。僕はまだ若いし、またワールドカップに参加するタイミングがくると確信している。今はローマのことに集中しているし、クラブが現在から未来へ懸けて多くのことを成し遂げられるよう貢献したい」(伊『Gazzetta dello Sport』より)。

エイブラハムは昨季セリエAで17ゴールを挙げているが、今季はここまで15試合で3ゴールと物足りない。190cmと恵まれた体格を持つ逸材ではあるだけに、もう少し安定感を身につけてイングランド代表常連メンバーになりたいところ。

それこそ4年後はケインをも脅かすストライカーになってほしいが、エイブラハムはイングランド代表1番手を争うところまでレベルアップしてくるのか。

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