“2019年の南野”を世界が待っている 森保ジャパンを引っ張り続けてきた10番は今こそ力を発揮するとき

森保ジャパン発足当初より南野は中心だった photo/Getty Images

常に森保ジャパンの得点源だった

フランクフルトでの活躍、そして今年に入ってからの代表戦でのアピールもあり、森保ジャパンの攻撃はすっかり鎌田大地が中心となっている。誰もが鎌田をワールドカップのキーマンに挙げており、ボランチかトップ下か、あるいは思い切ってセンターフォワード起用か、いずれにしても鎌田は先発するだろう。

一方で評価が落ちてしまったのはFW南野拓実だ。森保ジャパン発足当初は左の中島翔哉、中央の南野、右の堂安律が新・三銃士と話題を呼び、中島のアイディアも加わった面白い攻撃が展開されていた。その中で南野はフィニッシュに絡む機会が多く、得点源の1人としてワールドカップ出場権獲得へ貢献してきた。

流れが変わったのは今夏の移籍だ。鎌田のようにフランクフルトに残留して成功を収めた者、スタッド・ランスにステップアップして評価をさらに上げた伊東純也など今夏の動きで評価がプラスになった選手がいる一方で、リヴァプールからモナコへ移籍した南野は指揮官の信頼を掴めなかった。
当初はモナコの救世主になるかと期待されたのだが、モナコの前線にはライバルが多い。新チームとリーグ・アンの環境に慣れるまで時間がかかってしまい、今回のワールドカップでもスタメンに入れないかもしれない。

しかし、ザルツブルクで活躍していた南野にあのリヴァプールが目をつけた事実は変わらない。その能力は世界で認められており、世界を代表する名門であるリヴァプールから声がかかるのは普通のことではない。

スペイン『as』は南野がモナコで苦戦していることに触れつつも、「2019年に南野がリヴァプールと契約し、日本は熱狂した。モナコでは最高の瞬間を迎えていないが、ワールドカップの時だ。日本は2019年に夢を与えてくれたスターの姿を望んでいる」とリヴァプール移籍を勝ち取った際の躍動したパフォーマンスを求めている。

途中出場からでも違いを生むことは可能なはずだが、日本の10番を背負う南野はチームを勝利へと導けるのか。これまで森保ジャパンの得点源の1人だったのは確かで、4年間代表を引っ張ってきた集大成を見せてほしい。

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