[W杯マッチ07]レヴァンドフスキのW杯初得点をメキシコのビッグセーバーが阻止! ドロー決着でC組はより混沌の様相に

PKのチャンスを得たポーランドのエース、レヴァンドフスキだったが…… photo/Getty Images

MATCH 07 グループC 第1節 
2022年11月22日 19:00キックオフ(会場:スタジアム974)
メキシコ 0-0 ポーランド

アルゼンチンが首位突破確実と思われていたグループC。2位抜けはメキシコかポーランドか。初戦はその鍵となる直接対決になると見られていた。しかし、同日のアルゼンチン×サウジアラビアは、まさかのサウジの逆転勝利。アルゼンチンが初戦に敗れたことで、この試合の勝者には首位突破があるかもしれない。にわかに緊張感が高まる中での激突となった。

立ち上がりはボールの奪い合いの様相を呈する。最初にチャンスを演出したのはメキシコ。5分、右サイドでボールを奪ったロサーノがそのままドリブルで持ち上がりクロスを放り込むが、ファーに流れたボールはベガには合わない。
高さに優るポーランドはセットプレイからチャンスをうかがう。7分にはコーナーキックから、レヴァンドフスキが頭でシュート。しかしこれはDFに当たってラインを割ってしまった。

基本的にボールを握るのはメキシコ。欧州で活躍する選手がそれほど多くないとはいえ、前回大会の初戦でドイツを葬った、サイドを多用する素早いカウンタースタイルそのものは変わっていない。特に右サイドに開くロサーノはやはり動きにキレがあり、攻撃の起点としてキーマンとなっていた。26分にはロサーノのサイド突破からエレーラのクロスをベガが頭で合わせ、ボールは右に外れたもののポーランドに冷や汗をかかせた。

一方、W杯初ゴールが期待されるポーランドの大エース・レヴァンドフスキは、時おりややポジションを落としながらボールを収めようと試みる。しかしポーランドは選手間の距離がやや遠く、レヴァンドフスキに当ててもなかなかチャンスには結びつかない。

やや膠着した展開の前半。メキシコはウインガーの位置を入れ替えながら、ポーランドはクリホヴィアクからのロングボールを多用しながら打開策を探るものの、両者ともに決定的なシーンには結びつけられないまま前半を0-0で終えた。

またもや飛び出したオチョアのビッグセーブ。超人的な反応速度でレヴァンドフスキのW杯初ゴールを阻止 photo/Getty Images

またも飛び出した、オチョアのビッグセーブ

後半、先に手を打ってきたのはポーランドだった。左サイドに置いていたザレフスキを下げ、守備的MFのビエリクを投入。ジエリンスキをやや前に出し、レヴァンドフスキとの2トップのような形に布陣を変更する。

するとポーランドに絶好のチャンスが訪れた。54分、PA中央のレヴァンドフスキにボールが入り、強引に突破を試みるレヴァンドフスキはモレーノともつれあって倒れる。一旦プレイは流されたがVARが介入した末、PKの判定に。

レヴァンドフスキは長めの助走からゴール右を狙って蹴り込むものの、ここで立ちはだかったのはメキシコのビッグセーバーだった。オチョアは見事な反応でシュートに飛びつき、レヴァンドフスキにW杯初ゴールを許さない。騒然とする場内。ここから試合は一気にヒートアップする。

メキシコが主導権を握り、ピッチを大きく使いながらサイドを起点に攻撃を仕掛ける展開は変わらない。しかし球際の強度やスピード感は会場の熱気に合わせて明らかに上がっていった。64分にはメキシコのチャンス。アルバレスのクロスから、ゴール前に飛び込んだマルティンが頭で合わせる。しかしポーランドのシュチェスニーもオチョアに負けじと好セーブを披露し、ゴールを割らせない。

71分には、負傷の影響で先発を外れていたメキシコのエース、ヒメネスが登場。しかしポーランドの粘り強い守備は後半になっても衰えず、ヒメネスの高さや決定力を活かすシーンもなかなか作ることができない。

ポーランドも終盤にミリクを投入し、レヴァンドフスキとの2トップで得点を狙いにいくも、良い形でボールが収まるシーンは少なく、最後までスコアが動くことはなかった。結局0-0で勝点1を分け合うこととなり、伏兵サウジアラビアが首位に立つグループCは、より一層の混戦模様を呈することとなった。
[スコア]
メキシコ 0-0 ポーランド

[得点者]
なし

[ポゼッション]
メキシコ 49% ポーランド 32% 中立19%

[シュート数]
メキシコ 14 ポーランド 9

[枠内シュート]
メキシコ 4 ポーランド 2

[イエローカード]
メキシコ 2枚
ホルヘ・サンチェス
エクトル・モレーノ

ポーランド 1枚
プジェミスワフ・フランコフスキ

[レッドカード]
なし

[ラインナップ]
メキシコ
フォーメーション:[4-3-3]

監督:ヘラルド・マルティーノ

GK
ギジェルモ・オチョア(クラブ・アメリカ)

DF
セサル・モンテス(モンテレイ)
エクトル・モレーノ(モンテレイ)
ホルヘ・サンチェス(アヤックス/オランダ)
ヘスス・ガジャルド(モンテレイ)

MF
エドソン・アルバレス(アヤックス/オランダ)
エクトル・エレーラ(ヒューストン/アメリカ)
ルイス・チャベス(パチューカ)

FW
アレクシス・ベガ(グアダラハラ)
イルビング・ロサーノ(ナポリ/イタリア)
エンリ・マルティン(クラブ・アメリカ)

交代出場
71分 エクトル・エレーラ→カルロス・ロドリゲス(クルス・アスル)
71分 エンリ・マルティン→ラウール・ヒメネス(ウォルバーハンプトン/イングランド)
84分 アレクシス・ベガ→ウリエル・アントゥナ(クルス・アスル)


ポーランド
フォーメーション:[4-5-1]

監督:チェスワフ・ミフニェヴィチ

GK
ヴォイチェフ・シュチェスニー(ユヴェントス/イタリア)

DF
マティ・キャッシュ(アストン・ヴィラ/イングランド)
ヤクブ・キヴィオール(スペツィア/イタリア)
カミル・グリク(ベネヴェント/イタリア)
バルトシュ・ベレジンスキ(サンプドリア/イタリア)

MF
ニコラ・ザレフスキ(ローマ/イタリア)
グジェゴシュ・クリホビアク(アル・シャバブ/サウジアラビア)
ヤクブ・カミンスキ(ヴォルフスブルク/ドイツ)
セバスティアン・シマンスキ(フェイエノールト/オランダ)
ピエトル・ジエリンスキ(ナポリ/イタリア)

FW
ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ/スペイン)


交代出場
46分 ニコラ・ザレフスキ→クリスティアン・ビエリク(バーミンガム/イングランド)
71分 セバスティアン・シマンスキ→ブシェミスワフ・フランコフスキ(ランス/フランス)
87分 ピエトル・ジエリンスキ→アルカディウシュ・ミリク(ユヴェントス/イタリア)

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