[W杯マッチ05]わずか5分間で逆転に成功。オーストラリアの希望絶つ ジャイキリ起こさせないフランスが“ベンゼマ不在”でも大量得点で連覇に前進

デンベレとムバッペの両翼を完全に止められるチームはあるのか photo/Getty images

序盤はオーストラリアが勢いを見せたが……

MATCH 05 グループD 第1節
2022年11月22日 22:00キックオフ(会場:アル・ジャヌーブ・スタジアム)
フランス 4-1 オーストラリア

今大会ここまでの最大のサプライズはアルゼンチンの黒星だろう。優勝候補の一角とされていたアルゼンチンがグループステージ初戦でサウジアラビアに敗れている。リオネル・メッシのゴールで幸先よく先制したが、その後2ゴールを許し黒星でこのワールドカップ・カタール大会をスタートすることになった。

アルゼンチン以外の優勝候補でいえばフランスの名前が挙がる。カリム・ベンゼマやクリストファー・エンクンクを怪我で欠くことになったが、タレントの質は世界で見てもトップクラスだ。
そんなフランスはグループステージ初戦でオーストラリアと対戦。キリアン・ムバッペとウスマン・デンベレの両翼があいさつ代わりに素晴らしいドリブル突破を見せ、チャンスを作る。

しかし先制したのはオーストラリアだった。後方からの素晴らしいロングパスを受け取った右サイドのマシュー・レッキーがリュカ・エルナンデスをかわしゴール前にクロスを供給。ファーサイドではクレイグ・グッドウィンがフリーになっており、9分オーストラリアが先制するサプライズを起こす。

オーストラリアは序盤から勇気をもってパスをつないでおり、ボールを握ることを放棄しなかった。その結果グッドウィンの先制点につながっており、アルゼンチンに続き優勝候補が撃破されるかもしれないという空気がスタジアムに漂い始めた。

ベンゼマ不在でもこのジルーが2ゴールを奪った。強烈なバイシクルシュートを放っており、コンディションは上々だ photo/Getty images

覚醒したフランスをオーストラリアは止められず

ただその空気に飲み込まれることなく、逆にこの失点でフランスは目覚めた。切り替え、プレイの精度が失点後格段に上がっており、27分右サイドのコーナーキックの流れからアドリアン・ラビオが、32分相手のビルドアップのミスを突いた形からオリヴィエ・ジルーがゴールをゲット。わずか5分間で、オーストラリアに追い付き、そして突き放した。

2失点目はオーストラリアからすれば非常に勿体ないものとなってしまった。それまでは冷静に後ろからつないでいたが、積極的なプレッシングに対応できず、ミスからショートカウンターを受けて失点している。

後半は完全にフランスがゲームを支配した。オーストラリアを押し込んでおり、左にムバッペ、右にデンベレを配置してサイドからゴールを目指す。

フランスの3点目はそんな強烈なウイングたちから生まれた。右サイドでデンベレがボールを受けると、相手を引き付け左足から高精度のクロスを送る。ゴール前にはオーストラリアのDFが3人おり、跳ね返せる準備は出来ていたが、その上からムバッペがヘディングでシュートを叩き込む。

その後フランスがジルーの追加点でスコアを伸ばし、対するオーストラリアは反撃の糸口を見つけることはできず。終わってみれば4-1とフランスの圧勝であり、オーストラリアが夢を見ることができたのは前半のわずかな時間だけだった。

アルゼンチンとは対照的にフランスは優勝候補らしい素晴らしいスタートを切った。世界最高のストライカーの呼び声高いベンゼマを欠いているが、代役のジルーがこの日2ゴールとしっかりと役割をこなしている。全ポジションに実力者を揃えており、連覇に向けて一歩前進となった。

グッドウィンのゴールはオーストラリアを勢い付けたが、フランスはさらにその上を行っていた photo/Getty images

[スコア]
フランス 4-1 オーストラリア

[得点者]

フランス
27分 アドリアン・ラビオ
32分 オリヴィエ・ジルー
68分 キリアン・ムバッペ
71分 オリヴィエ・ジルー

オーストラリア
9分 クレイグ・グッドウィン

[ポゼッション]
フランス 55% オーストラリア 34% 中立 11%

[シュート数]
フランス 21 オーストラリア 4

[枠内シュート]
フランス 6 オーストラリア 1

[イエローカード]
オーストラリア 3枚
ミッチ・デューク
ジャクソン・アーバイン
アーロン・ムーイ

[ラインナップ]
フランス
フォーメーション : [4-3-3]

監督 : ディディエ・デシャン

GK
ウーゴ・ロリス(トッテナム/イングランド)

DF
ベンジャマン・パヴァール(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)
ダヨ・ウパメカノ(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)
イブラヒマ・コナテ(リヴァプール/イングランド)
リュカ・エルナンデス(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)

MF
アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード/スペイン)
オーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリード/スペイン)
アドリアン・ラビオ(ユヴェントス/イタリア)

FW
オリヴィエ・ジルー(ミラン/イタリア)
キリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)
ウスマン・デンベレ(バルセロナ/スペイン)

交代出場
13分 リュカ・エルナンデス→テオ・エルナンデス(ミラン/イタリア)
77分 オーレリアン・チュアメニ→ユスフ・フォファナ(モナコ)
77分 ウスマン・デンベレ→キングスレイ・コマン(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)
89分 ベンジャマン・パヴァール→ジュール・クンデ(バルセロナ/スペイン)
89分 オリヴィエ・ジルー→マルクス・テュラム(ボルシアMG/ドイツ)

オーストラリア
フォーメーション : [4-3-3]

監督 : グラハム・アーノルド

GK
マシュー・ライアン(コペンハーゲン/デンマーク)

DF
ナサニエル・アトキンソン(ハーツ/スコットランド)
カイ・ロールズ(ハーツ/スコットランド)
アジズ・ベヒッチ(ダンディー・ユナイテッド/スコットランド)
ハリー・ソウター(ストーク/イングランド)

MF
アーロン・ムーイ(セルティック/スコットランド)
ライリー・マクグリー(ミドルズブラ/イングランド)
ジャクソン・アーバイン(ザンクトパウリ/ドイツ)

FW
マシュー・レッキー(メルボルン・シティ)
ミッチ・デューク(ファジアーノ岡山/日本)
クレイグ・ゴッドウィン(アデレード・ユナイテッド)

交代出場
56分 ミッチ・デューク→ジェイソン・カミングス(セントラル・コースト・マリーナーズ)
73分 ライリー・マクグリー→アワー・マビル(カディス/スペイン)
73分 クレイグ・ゴッドウィン→ギャラン・クオル(セントラル・コースト・マリーナーズ)
85分 ジャクソン・アーバイン→キアヌ・バッカス(セント・ミレン/スコットランド)
85分 ナサニエル・アトキンソン→ミロシュ・デゲネク(コロンバス・クルー/アメリカ)

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