ベッカム、ジェラード、オーウェンらイングランド“黄金世代”は過大評価? 無冠のタレント集団真の実力

今見ても豪華なタレントが揃うイングランドだったが…… photo/Getty Images

元代表戦士は冷静に分析する

デイビッド・ベッカム、スティーブン・ジェラード、マイケル・オーウェン、フランク・ランパード、リオ・ファーディナンド、アシュリー・コールなど、2000年代のイングランド代表は黄金世代として有名だ。この世代でEUROかワールドカップのタイトルを獲得したかったところで、今でも語り継がれる特別なタレント集団だ。

ただ、この黄金世代を過大評価しすぎではないかとの意見もある。そう主張したのは、自身も黄金世代のメンバーとして戦っていたFWエミール・ヘスキーだ。

英『Daily Star』によると、ヘスキーはフランスやブラジルなど他国の方が強かったと冷静に分析している。
「みんな黄金世代について話すけど、どれほどの黄金世代だったのだろうか。同世代のフランスを見ると、向こうが真の黄金世代だよ。アネルカ、トレセゲ、アンリ、ギャラス、シルベストル、サニョルなど、たくさんだ。少し上にはジダン、ヴィエラ、テュラム、リザラズなんかもいた。これらのことを考えると、我々イングランドの黄金世代はどうだろうか。我々の世代もあらゆるチームを倒せたと思うけど、いわゆる黄金世代を他のチームとも比較しないとね」

「2002年はブラジルに負けた。ロナウド、リバウド、ロナウジーニョと、最終的にはバロンドールを受賞する者が3人もいた。ベンチにはカカーもいて、彼もバロンドールを獲得したね。我々の前線にもバロンドール受賞者のオーウェンがいたけど、我々が対戦したのは並外れた真の黄金世代だったよ」 

イングランドも優勝を狙えるチームだったのは間違いないが、ネームバリューが先行しすぎていたところもあったか。今のイングランドも若手を中心に新・黄金世代との呼び声もあるが、結果で判断するしかない。今回のカタール大会を含め、EUROやワールドカップを獲れなければ過大評価となってしまうのだろう。

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