豪州のFWがリヴァプール相手に“4ゴール”と固め打ち 日本も苦しめたブルドーザーFW22年前の記憶

リーズ・ユナイテッドで活躍したビドゥカ photo/Getty Images

プレミア92ゴールの確かな実力

2006年のワールドカップ・ドイツ大会より日本代表にとって何かと因縁ある相手となったオーストラリア代表。今年のカタール大会出場も決めるなどアジアを代表する強豪ではあるものの、やはり黄金期は2006年だろう。ドイツ大会でベスト16に入ったチームには、イングランド・プレミアリーグで活躍するタレントが多く入っていた。

例えば、最前線に構えていた大型FWマーク・ビドゥカだ。プレミアで活躍したオーストラリア代表選手では元エヴァートンのティム・ケイヒルが印象的だが、得点数では純粋なセンターフォワードだったビドゥカの方が上だ。

英『Planet Football』が22年前の記憶として振り返っているが、今からちょうど22年前の2000年11月4日にビドゥカはリヴァプール相手に4ゴールの固め打ちを披露している。
当時のビドゥカはリーズ・ユナイテッドに所属しており、2000‐01シーズンはプレミアで17ゴール、2002‐03シーズンには得点ランク4位となる20ゴールを挙げている。ビドゥカより得点を奪ったのはサウサンプトンFWジェイムズ・ビーティー(23ゴール)、アーセナルFWティエリ・アンリ(24ゴール)、マンチェスター・ユナイテッドFWルート・ファン・ニステルローイ(25ゴール)の3人のみ。当時はアンリとファン・ニステルローイの争いに注目が集まっていたが、ビドゥカもその争いについていく存在だったのだ。

現在のオーストラリア代表に5大リーグで二桁得点を奪えるストライカーは見当たらない。当時はリヴァプールでハリー・キューウェルも活躍したが、やはりオーストラリア黄金世代は特別であり、今も同国最強のチームとしてドイツ大会の記憶は語り継がれている。

ビドゥカはプレミア通算240試合で92ゴールも奪っており、そのダイナミックなプレイには日本代表も手を焼いた。ケイヒルも厄介な相手だったが、ビドゥカもオーストラリア史上最強候補と呼べるストライカーだった。

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