なぜスペイン代表はW杯に招集しない? レアルで絶賛される職人の“4番手DF”驚異の実力

レアルを支えてきたナチョ photo/Getty Images

スピードもあって気の利く守備職人

昨夏にはダビド・アラバを加え、若手ではエデル・ミリトンが成長。今夏はアントニオ・リュディガーを獲得し、レアル・マドリードは実力あるセンターバックを3枚揃えることに成功した。

これが今季の快調なスタートに繋がっているのは確かだが、レアルではもう1人忘れてはならない守備のスペシャリストがいる。

11日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節のシャフタール・ドネツク戦でフル出場した32歳のナチョ・フェルナンデスだ。
アラバ、ミリトン、リュディガーのことを考えれば、ナチョはセンターバック4番手といったところだろうか。しかし、シャフタール戦でも証明したように実力は高い。スペイン『MARCA』はシャフタール戦のパフォーマンスを「申し分ない。なぜワールドカップに彼が行けないのか議論を生むゲームだ。気の利いたプレイができ、スピードもあって力強い」と絶賛する。

ナチョは4年前のワールドカップ・ロシア大会でスペイン代表メンバーに入り、グループステージ初戦のポルトガル戦で大会ベストゴール候補にも入るボレーシュートを決めていたのが印象的だ。

ただ、2018年以降は代表に招集されていない。センターバックに加えてサイドバックまでこなせる実力者だけに、代表監督ルイス・エンリケも再招集を真剣に検討すべきではないか。

バックアッパーの立ち位置に慣れているのも特長的だ。今季もレアルではリーグ戦とチャンピオンズリーグ合わせて308分間しか出番をもらっていないが、ナチョは常に100%の力を発揮してくれる。バックアッパーの役割も腐らずこなしてくれるのがナチョのプロフェッショナルなところだ。

ナチョがワールドカップの日本戦に出場してくればかなり厄介だが、32歳のナチョはスペイン代表に入ってくるか。実力的には代表にふさわしい守備職人だ。

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