今季限りで“選手としての長谷部誠”は見納め? フランクフルトSDは本人次第と期間延長の可能性示唆

フランクフルトで躍動する長谷部誠 photo/Getty images

いつまで続けてくれるのか

今季は開幕からフランクフルトで思うように出番を得られていなかった長谷部誠だが、シーズンが進むにつれて出場機会が増え、重要性が再確認されている。

今シーズン長谷部はここまで5試合に先発し、3勝1分1敗と素晴らしい成績を残している。その中にはプレミアリーグのトッテナムと対戦した数字も含められており、CLグループステージ第3節ではハリー・ケインやソン・フンミンとワールドクラスのアタッカーが揃うスパーズ相手にクリーンシートを達成している。

そんな長谷部が不在だったブンデスリーガ第9節ではフランクフルトがボーフム相手に黒星を喫している。CLグループステージの間にあるリーグ戦だったこともあってオリヴァー・グラスナー監督は長谷部を休ませたが、これがまずかった。現在リーグ最下位のボーフムに初勝利を与えてしまい、独『Bild』は「長谷部がいないと引き締まらない」と敗れた理由に長谷部の不在を挙げている。
現在長谷部はフランクフルトと2027年までの契約を結んでいるが、選手としてプレイするのは今季までとされている。その後はコーチングスタッフに加わり、チームを支えることになる。ただここ最近の長谷部のパフォーマンスであればまだまだ通用することが証明されており、今季限りでの現役引退は勿体ない。

「プレイを続けたいかどうかは本人が決めることで、すべて彼次第だ。マコトがもう1年プレイしたいと言えば、続けることは可能だ」

フランクフルトのスポーツディレクターであるマルクス・クレシェ氏は『Sky』にて長谷部の今後について語っている。長谷部が契約を延長した際は22-23シーズンまで選手として戦いその後はコーチになるとされていたが、長谷部の意思次第で選手としてのキャリアを継続することができるようだ。

「マコトは経験が豊富なだけでなく、体の扱いがプロフェッショナルなんだ。だから高いパフォーマンスを維持することができる。経験が豊富で、危機察知能力に長けている。とても賢く、彼はチームの精神的支柱です」

続けてクレシェ氏は長谷部が38歳となった今でも高いパフォーマンスを発揮できる秘訣を明かしている。自身の体を熟知しており、コンディション調整が完璧なのだろう。

独『Kicker』によると、フランクフルトの歴史の中で最も高齢だった選手は1990年代にプレイしていたウリ・シュタイン氏だそうだ。年齢は39歳と168日で、この記録は超えられていない。長谷部は直近のトッテナム戦に出場したことで38歳と268日まで記録を伸ばした。長谷部より上にはシュタイン氏を含めて3人おり、今後も選手としての道を進んでいけば彼らも超えて長谷部がフランクフルトで最高齢の選手になる。

体のケア、能力のアップデートを欠かさず38歳となった今でもチームをけん引する長谷部。今季はCLにも出場しており、選手としての長谷部はいつまで見ることができるのだろうか。

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