日本はドイツに1VS1で勝てるか ネイマールに憧れる覚醒の19歳・ムシアラのドリブルは危険だ

ドイツ代表でも常連になりつつあるムシアラ photo/Getty Images

ドイツにはスピードが武器のサネもいる

おそらくはワールドカップ初戦で対戦する日本代表にとっても厄介な相手となるだろう。今季急激な成長を見せているのが、バイエルンに所属するドイツ代表MFジャマール・ムシアラ(19)だ。

タレント揃いのバイエルンで主力となっており、今月のドイツ代表メンバーにも名を連ねている。このままいけばワールドカップメンバーにも高い確率で入ってくるだろう。初戦の日本戦でスタメンに入ってきても不思議はない。

成長を感じさせるポイントの1つに、ドリブルが挙げられる。ここまでチーム2位となる12回のドリブル成功数を記録しており、狭いスペースを突破してくるのが上手い。独『Bild』によれば本人もドリブルにはこだわりがあるようで、パリ・サンジェルマンFWネイマールをモデルにしているという。
「よくYoutubeで映像を見ているよ。常に新しいフェイントを頭に入れておきたいからね。最も見ているのはネイマールの映像だ。彼はいつも良いアイディアを持っている。彼のようなフェイント、動きがしたいんだ」

ネイマールほど派手なドリブルではないが、ムシアラも左サイドを中心に積極的な仕掛けが目立つ。数字を見てみると、2020-21シーズンの1試合平均ドリブル数は2.5回、昨季は3.4回、今季はここまで3.8回と仕掛ける回数はシーズンを重ねるごとに増えている。自信もついてきたのか、その振る舞いは19歳とは思えぬほど堂々としている。

加えて得点感覚も増しており、リーグ戦6試合ですでに4ゴールを挙げている。昨季が5ゴールだったことを考えると、今季は二桁に乗せてくるかもしれない。

ちなみにバイエルンで最もドリブルを成功させているのは、FWレロイ・サネで15回だ。サネも代表メンバー候補であり、サネとムシアラが日本戦で同時にピッチに立つこともあるだろう。その際には両者の仕掛けに要警戒だ。

スピードでぶっちぎれるサネ、狭いスペースをテクニックでかわしてくるムシアラとタイプが異なり、ここは日本のDFも手を焼くだろう。1対1でどこまで粘り強く戦えるのか、ここで負けては互角の勝負に持ち込めないはずだ(データは『WhoScored』より)。

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