中村俊輔に続く真の英雄へ セルティックのエース・古橋に求められる“ライバル潰し”の一撃

セルティックでプレイする古橋 photo/Getty Images

レンジャーズ戦でこそエースの真価が試される

セルティックに加入してから38試合で26ゴール。日本代表FW古橋亨梧の成績に文句はつけられない。今や誰もが認めるリーグ最高級ストライカーだ。

しかし、まだ古橋には達成すべきことが残っている。セルティックにとって最大のライバルであるレンジャーズ相手の得点だ。

両クラブの戦いはスコットランド国内リーグ最大のバトルであり、両チームのサポーターが強烈なライバル意識を持っている。過去にセルティックではMF中村俊輔が英雄となったが、中村はレンジャーズ戦で特大の輝きを放ってきた。これもサポーターから愛された理由の1つである。
古橋が初めてレンジャーズと顔を合わせたのは移籍当初の昨年8月だが、この時はまだチームにFWオドソンヌ・エドゥアール(現クリスタル・パレス)がいた。そのため古橋がワイドな位置に回ることになり、本領を発揮できぬまま0-1で敗北。古橋はフル出場したものの、得点を奪うことはできなかった。

その後古橋は負傷離脱していた時期があり、今年2月のレンジャーズ戦は欠場。2度目の顔合わせは今年4月の国内カップ準決勝だったが、この時の古橋は負傷明けということもあってベンチスタートに。途中出場から延長戦を含め62分間プレイしたが、ここでも得点を奪えずチームは1-2で破れた。

5月にはプレイオフで3度目の顔合わせとなったが、ここでもゴールを奪えずチームは1-1で引き分け。

地元メディア『The Scotsman』は古橋のここまでの働きを認めているが、「クラブにとって最大のライバルに対する重要なゴールがなければ、何かが不足していることを古橋は理解している」とレンジャーズ相手のゴールを期待している。

そのバトルが日本時間の3日20時30分に行われる。ここまでリーグ戦5試合で6ゴールと絶好調の古橋と、首位セルティックを2ポイント差で追う2位レンジャーズ。まだ開幕したばかりだが、両者の戦いは常に盛り上がる。このプレッシャーがかかる一戦で古橋を含む日本人選手たちがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか非常に楽しみだ。

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