酒井、山根だけじゃない日本代表の右SB  小池龍太が中国戦、韓国戦で示した確かなクオリティ

森保一監督は小池龍太のパフォーマンスをどう評価したのか photo/Getty images

良いパフォーマンスであったことは間違いない

日本代表の右サイドバックは酒井宏樹と山根視来が高い評価を得ている。攻守両面での強度を提供してくれる酒井と、より攻撃的な山根のバランスも良く、おそらくワールドカップ・カタール大会行きが濃厚だ。

国内組限定となったE-1選手権ではその山根と新しく横浜F・マリノスから小池龍太が招集された。中国戦、韓国戦の2試合で先発し、勝利に貢献している。

小池は山根に近いタイプのSBだ。パスやクロス、シュートといった技術が高く、何より賢い。従来のSBにはない内側を取るポジショニングを得意としており、位置取りと動き出しで相手の守備陣を崩壊させる。3-0と快勝した韓国戦での3点目はまさにその形であり、攻撃面で大きく貢献している。
また、左サイドバックや中盤でプレイできるのも小池の強みである。ユーティリティ性が光っており、F・マリノスではケヴィン・マスカット監督に重宝されている。ただ代表で両サイドバックとなれば長友佑都とポジションが被っている。スタイルはより攻撃的な小池とより守備的な長友だが、経験の有無で森保監督は選ぶだろう。

とはいえ、タイミングが違えば山根ではなく小池が今のポジションにいた可能性は十分に考えられる。攻撃面での貢献度、守備強度、ユーティリティ性と山根と比べ大きく劣っているものは少なく、例えば9月に予定されている代表戦時のコンディション次第では山根ではなく小池が呼ばれることも考えられる。

起用されることはなかったが、6月の代表戦ではAZの菅原由勢が右SBとして招集されている。このポジションは人材が豊富であり、残りの約5カ月で誰がカタール行きを掴むのだろうか。

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