ウィルシャーは引退、アスリン、マケーダ、ボージャン この10年で伸び悩んだ“スーパースター候補生”たち

ボージャンはバルサで大きな注目集めた photo/Getty Images

メッシと比較される者も多かった

昨季限りでデンマークのオーフスを離れ、30歳でスパイクを脱ぐ決断を下したジャック・ウィルシャー。アーセナルで天才と騒がれながら、怪我続きの苦しいキャリアとなってしまった。

今から10年前、当時20歳だったウィルシャーには大きな期待がかけられており、怪我さえなければワールドクラスのスタープレイヤーとなっていただろう。それだけの才能は備えていた。

スペイン『as』はこの10年で他にも消えた才能がいると取り上げているが、例えば29歳のスペイン人FWヘセ・ロドリゲスもそうだ。レアル・マドリードで順調なデビューを果たしたものの、パリ・サンジェルマンへ移籍してからはパフォーマンスが下降。出番も得ることができず、今夏にはトルコのMKEアンカラギュジュと契約を結んでいる。もう5大リーグでのプレイは難しいのかもしれない。
同じMKEアンカラギュジュに加入することになった30歳のFWフェデリコ・マケーダもその1人だろう。マンチェスター・ユナイテッドで華々しいスタートを切ったが、ここがマンチェスター生活のハイライトとなってしまった。マケーダのブームはすぐに終わってしまい、こちらは早々に欧州5大リーグを離れている。

まだ26歳と若いが、クロアチアのメッシと呼ばれた26歳のMFアレン・ハリロビッチもキャリアプランが狂った1人だ。早々にクロアチア代表デビューを果たすなど期待は大きかったが、今やバーミンガム、レディングなどイングランド2部でも結果を出せていない。

バルセロナからは、ボージャン・クルキッチとガイ・アスリンの2人も同メディアよりリストアップされている。2人はバルセロナのカンテラ出身で、ともに31歳だ。ボージャンは世界各地を転々とした後にヴィッセル神戸へ加入したが、今年はまだゴールがない。バルセロナでのデビュー当初はインパクトを残していたが、現在はJリーグでも大活躍とはなっていない。

アスリンの方はイスラエルのメッシなんて呼び名もあったが、トップチームではプレイできず。昨季はセリエDに所属するACクレーマでプレイしており、カンテラにいた頃からは想像のつかないキャリアか。

彼らはここ最近目立った結果を残せていないが、それでも名前を知っている人は多いはず。それだけ若い頃のインパクトが強烈だったことの証明でもあり、プレッシャーは相当なものがあったはずだ。特にメッシと比較された者が目立ち、どの選手も期待に応えられぬまま時間だけが経ってしまった。

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