アーセナルの超攻撃的SBはフランスへ武者修行? カンセロ、A・アーノルドのような特化した存在になれるか

ポテンシャルは確かだが、まだ足りないものが多すぎるヌーノ・タヴァレス photo/Getty images

持っているポテンシャルは大きい

昨季の夏に大型補強を行ったアーセナル。冨安健洋をはじめ多くの新加入選手がスタメンを確保するなど大当たりのシーズンとなった。しかしそうでない選手もおり、例えばヌーノ・タヴァレスは評価が安定していない。

ポルトガルのベンフィカからやってきたタヴァレス。攻撃的な左サイドバックで推進力のあるドリブルや逆足の右も使える器用さを持っており、キーラン・ティアニーとはまた違った強みをアーセナルに提供してくれた。ただ守備面では軽い対応が多く見られており評価が下がる原因となっている。

アーセナルは新たな左サイドバックとしてアヤックスのリサンドロ・マルティネス獲得に動いている。センターバックや中盤でもできるポリバレントであり、冨安のように守備を強みとする選手のようだ。そうなれば攻撃でティアニー、守備でマルティネスという構図となり、タヴァレスの居場所はなくなってしまう。
英『The Athletic』によるとリーグ・アンのマルセイユがタヴァレスのローンでの獲得に興味を示しているという。アーセナルもタヴァレスにプレイタイムを与えたいと考えており、マルティネスの獲得が決まり次第タヴァレスの去就が決定されると予想できる。

タヴァレスが今後成長するには守備面の改善が必須だが、攻撃面でより驚異的な存在となれば守備はそれほど気にならなくなる。マンチェスター・シティのジョアン・カンセロやリヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドは守備での対応で批判されることは多いが、その意見を黙らせるほどの攻撃力を持っている。より特化した存在になればアーセナルで地位を確立することは可能だ。また左サイドバックに固執することなくウイングなど新たなポジションに挑戦するのも面白い選択肢だといえる。

昨季はマルセイユでウィリアム・サリバがプレイし、大きく評価を高めた。タヴァレスもサリバのように飛躍できれば1年でアーセナルに戻ってくることは可能といえる。

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