PSGで苦労するオランダの神童 昨季“127分”のプレイタイムに終わった逸材はどこへ行く

6月末でPSGとの契約が切れるシャビ・シモンズ photo/Getty images

フランスでは思うようにいっていない

バルセロナの下部組織で育ち、現在はフランスのパリ・サンジェルマンに所属しているシャビ・シモンズ。オランダの神童と呼ばれた逸材で、今後に期待されている若手だ。しかしPSGとの契約は2022年の6月末までとなっており、契約延長の話は聞こえてこない。

20-21シーズンにPSGでリーグ戦デビューを飾り、21-22シーズンはベンチ入りする機会を増やすなどトップチームに帯同することも多かった。20節リヨン戦では終盤の20分でピッチに立ち、存在感のあるプレイを披露していた。とくに攻撃面ではポジショニングで相手を翻弄するなどクオリティの高さを証明している。試合後指揮官であるマウリシオ・ポチェッティーノはオランダメディア『VI』にてシモンズをスタートから起用すべきだったとコメントしており、そこからプレイタイムが増えるかに思われた。だが、出場機会を増やすことなく、21-22シーズンのリーグ戦でピッチに立ったのは127分のみに終わっている。

英『planet football』はPSGからライプツィヒへ移籍し、成功を収めたクリストファー・エンクンクのように出場機会を求めて移籍すべきだと主張している。同紙によると昨季ELファイナルを戦ったレンジャーズが以前からシモンズに興味を示しているようだ。リーグレベルは下がることになるが、プレイタイムを得られるのであれば移籍すべきか。
PSGに残留する可能性は限りなく低いだろう。同紙ではプレイタイムの確保が残留の条件だと主張しており、それは難しい。PSGの中盤はマルコ・ヴェッラッティをはじめ実力者が多く、残ったとしても継続的にピッチに立てる確証はない。

思うようなキャリアを描けていないオランダの神童だが、まだ19歳と若い。ポチェッティーノがパフォーマンスを称賛したようにクオリティは確かであり、プレイタイムが得られるチームにいけば存在感を示すことは可能なはずだ。

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