NEXTデ・ブライネをミランは確保できるか ベルギーの逸材FWデ・ケテラエルの万能性

6月のネーションズリーグにも出場 photo/Getty Images

ユースからブルージュ一筋の21歳

ミラン行きが噂されているクラブ・ブルージュのベルギー代表FWチャールズ・デ・ケテラエル。過去に彼を指導したビルヘル・ファン・デ・ヴェルデ氏は、彼のミラン行きを後押ししている。

今季のデ・ケテラエルはブルージュでリーグ戦14ゴール6アシストをマーク。近年はCFとして起用されることが多いが、2列目やウイングなど攻撃的なポジションであればどこでもこなすことができる選手だ。

ユース時代のデ・ケテラエルを指導したファン・デ・ヴェルデ氏は、伊『Gazzetta dello Sport』のインタビューに応え、彼が元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ氏を彷彿させるという意見などについて自らの見解を示した。

「トッティは伝説的な選手だから比較は控えよう。でも役割について言えば僕も同意する。ローマの10番は今年のブルージュでのデ・ケテラエルのように、9番でありながら9番らしくないプレイをした」

「彼は新しいケビン・デ・ブライネになれる。もしミランが彼を獲得すれば、10年は活躍してくれるはずだ」

ファン・デ・ヴェルデ氏はデ・ケテラエルをCFというよりは、攻撃的MF、もしくはセカンドストライカーとして見ているようだ。「(オリビエ・)ジルーや(ズラタン・)イブラヒモビッチの後ろにぴったりで、彼にしか見えないコースにパスを出す」とも述べている。

今季ミランのトップ下は、MFブラヒム・ディアスやMFフランク・ケシエ、MFラデ・クルニッチといった選手たちが務めたものの、最適解が見つからなかった。デ・ケテラエルがそこにハマれば、左WGのラファエル・レオンに頼りがちだったミランの攻撃に厚みが増すことは間違いない。

1トップに192cmのジルーか195cmのイブラヒモビッチ、トップ下に192cmのデ・ケテラエルが入れば、190cm超えのツインタワーを縦関係で形成できる。ストライカーとしても機能するデ・ケテラエルは、流動的に2トップのような立ち位置も取ることができるだろう。

すでに加入が濃厚となっているリヴァプールのFWディボック・オリギも185cmの長身で、来季のミランは前線に高さのある選手が集まりそうだ。ゴール、チャンス、高さなど、さまざまなものをもたらしてくれそうなデ・ケテラエルは、ミランにとってなんとしても確保したい選手だろう。

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