王者フランス、安定感のブラジル、アルゼンチン、ポルトガル…… “W杯優勝候補No.1”はどこだ

ロシア大会を制したフランス代表 photo/Getty Images

現段階で人気があるのは……

まだワールドカップ本番まで5カ月ほど時間が残されているが、現時点で今年のカタール大会No.1優勝候補はどこになるだろうか。

スペイン『as』がSNSでユーザーに問いかけているが、人気があるのは前回王者フランス代表、さらに6日に日本代表も対戦したブラジル代表の2チームだ。この2チームを推す声は多く、フランスの場合はタレント力、ブラジルの場合は南米予選から続く安定感が人気の理由になっているのだろう。

それに次ぐ人気チームは、昨夏にコパ・アメリカを制するなど着実に結果を出しているアルゼンチン代表とフランス代表に負けず劣らずのタレント集団であるポルトガル代表、EURO2020準優勝のイングランド代表といったところだ。アルゼンチンにはリオネル・メッシ、ポルトガルにはクリスティアーノ・ロナウドと2大スターがいることもあり、彼らのワールドカップ制覇を望んでいる人も多いだろう。
アルゼンチンならDFクリスティアン・ロメロ、FWラウタロ・マルティネス、ポルトガルではFWラファエル・レオン、ディオゴ・ジョタなど若い実力者も育っており、最近の試合でも結果が出ている。イングランドもハリー・ケインを中心に2チーム作れるほどタレントは揃っており、人気が出るのは当然の流れか。

ブラジルは南米予選から安定感抜群 photo/Getty Images

少々気になるのは、現在行われているネーションズリーグでフランスが躓いている点か。まだワールドカップ本番へ向けてテストの段階にあるとはいえ、6月に入ってからのネーションズリーグではデンマーク代表に1-2で敗れ、クロアチア代表とオーストリア代表とは1-1で引き分けている。この結果に一喜一憂する必要はないかもしれないが、近年のワールドカップは前回王者がグループステージで消える悪夢が続いている。フランスが同じ沼にはまる可能性もゼロではない。

南米勢をプッシュすべきか迷うサッカーファンも少なくないだろう。ブラジルは自国開催だった2014年大会、前回の2018年大会でも優勝候補に挙げられていたが、どちらも期待していたほどのパフォーマンスではなかった。2006年大会から欧州勢がワールドカップ優勝を継続していることもあり、今回のブラジルが本物なのか疑ってしまう人もいるはず。南米予選の安定感は見事だが、それがワールドカップ本番で欧州勢にも通用するかは未知数なところもある。

果たしてこの5チームの中から優勝チームは出るのか。残りの5カ月でどこまで仕上げられるかによっても変わってくるが、現段階ではこの5チームが高い人気を得ている。

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