今季のギルモアは落第点? ギャラガー、ブロヤと共に評価を上げられなかった“スコットランドの神童”

今季は思ったような活躍は見せられなかったビリー・ギルモア photo/Getty images

まだ20歳と若い選手だ

近年はアカデミーで育った選手がローン移籍で大きな成長を見せているチェルシー。今季はクリスタル・パレスにコナー・ギャラガーが、サウサンプトンにアルマンド・ブロヤが、ハダースフィールドにレヴィ・コルウィルがレンタルに出されており、チームの中心選手として重宝された。22-23シーズンはチェルシーでプレイする可能性が高く、トップチームでどこまで通用するのか楽しみだ。

しかしこの波に乗り切れなかった選手もいる。MFビリー・ギルモアだ。20歳ながらすでにスコットランド代表デビューを飾っている神童で、21-22シーズンはプレミアのノリッジ・シティにレンタルに出されていた。最終的にはリーグ戦で24試合に出場したが、一時はスタメンから外される時期もあり、充実したシーズンではなかった。

英『THE SPORTSMAN』ではギルモアは過大評価されている選手の一人であると主張している。今季のノリッジでのパフォーマンスはギャラガーやブロヤと比べ印象的ではなく、来季はトップチームではなく再びレンタルに出されることになるだろうと主張している。
同紙が指摘するギルモアの改善点はフィジカル的な弱さと守備での強度だ。ボールを持って組み立てをさせれば期待感のあるプレイは見られるが、ノリッジのような下位クラブではなかなかその強みを生かせない。そうなるとボールを持つ時間が減り、守備に追われることになってギルモアの弱みとされる部分が出てしまう。ノリッジではその悪循環に悩まされていた。

英『Sky Sports』によるとエヴァートンのフランク・ランパードはギャラガーとギルモアの獲得を目指しているという。ギャラガーは現実的ではないが、ギルモアを獲得できる確率は高く、スコットランドの神童は来季グディソン・パーク(エヴァートンのホームスタジアム)でプレイする可能性が出てきた。エヴァートンはダブルボランチを採用しており、アブドゥライェ・ドゥクレやアランと守備強度を強みとした選手を起用している。ギルモアとしては厳しいポジション争いとなりそうだが、エヴァートン移籍をキャリアのターニングポイントにすることはできるのだろうか。

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