京都の左サイドを活性化させる男 怪我から復帰した荻原拓也がJ1王者を破る一発を創出

荻原の突破力とキックは大きな武器だ photo/Getty Images

佐々木のオウンゴールを誘発させた

J1第16節で京都サンガFCは川崎フロンターレと対戦し、1-0で勝利した。チームをリーグ7試合ぶりの勝ち点3獲得に導いたのは、左サイドバックで躍動する荻原拓也だった。

今節も先発出場でJ1トップクラスの強力攻撃陣と真っ向対峙した荻原。すると60分、左サイドから武田将平のパスに抜け出すとドリブルで奥深くへ突破を図る。ペナルティエリア内へと侵入して中央へクロスを入れると、佐々木旭の足に当たってオウンゴールを誘発。このゴールが決勝点となった京都が川崎相手に大きな勝利を手にした。

昨季浦和レッズからレンタル移籍で加入すると、左サイドバックのレギュラーをつかみ、J2で40試合2得点1アシストを記録。J1昇格の原動力となった荻原は、今季もレンタルを延長し、序盤戦はチームの左サイドを支えていた。しかし怪我の影響で離脱が続き、第9節の柏レイソル戦以降は出場できていなかった。前節の横浜F・マリノス戦で復帰すると、積極的なドリブル突破で、攻撃でもチームをけん引。今試合では王者を破るゴールを創出してみせる。

プロ5シーズン目となる今季は、J1の舞台で自身の持ち味である積極的なオーバーラップと鋭い仕掛けで京都の左サイドを活性化させている荻原。また強烈なキックも魅力的ですでにJ1で2ゴールを決めている。今季の主力としてJ1を戦う経験は自信にもつながっていく。荻原のアグレッシブなプレイに今後も注目だ。

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