突然古橋を猛追し始めた点取り屋の脅威 《86.5分に1ゴール》奪ったセルティック第2のエース

セルティックでも得点を量産したギアクマキス photo/Getty Images

エールディヴィジ得点王の実力は本物

今季は怪我で離脱していた期間があったが、スコットランド国内リーグを制したセルティックのチーム最多得点者は日本代表FW古橋亨梧だった。古橋は全コンペティション合わせて20ゴールを奪っており、その貢献度は絶大だ。

ただ、シーズン後半戦から古橋のことを猛追した男にも触れておきたい。古橋に次いでチーム2位となる17ゴールを挙げたのが、同じく昨夏セルティックに加わったFWギオルゴス・ギアクマキスだ。

ギアクマキスは昨季オランダのVVVフェンロのエースとしてエールディヴィジ得点王に輝いていたのだが、セルティックでは大きく出遅れた。古橋が爆発する中、前半戦では1ゴールしか奪えなかったのだ。
期待はずれの補強なんて意見も出始めていたのだが、やはりエールディヴィジ得点王の実力は本物だった。2022年に入ると、1月22日に行われた国内カップ戦のアロア・アスレティック戦で得点を奪ったところから急激にペースアップ。

リーグ戦でも26日のハーツ戦で得点を挙げ、2月20日のダンディーFC、3月19日のロス・カウンティ戦ではハットトリックを記録。上位6チームで争われるポストスプリットに入ってからも3試合連続で得点を挙げるなど、後半戦は最後までペースが落ちなかった。

驚異的なのは得点ペースで、今季のギアクマキスは1471分間のプレイで17ゴールを奪っている。86.5分に1ゴールのペースで、これは108.3分に1ゴールの古橋をも上回る。古橋や冬に加わった前田大然、旗手怜央といった日本人選手の働きが優勝に繋がったのは間違いないが、離脱した古橋の穴を埋めたギアクマキスも優勝に欠かせないピースだった。セルティックとは2026年まで契約を結んでおり、来季は序盤戦からのゴールラッシュが期待される。

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