来季もプレイを続ける考え
オランダのアヤックスは若手の活躍が目立つクラブであり、今夏もMFライアン・グラフェンベルフを筆頭に若手の去就が注目を集めるだろう。
しかし、クラブを支えているのは若手だけではない。来季もアヤックスのユニフォームに袖を通そうとしているのは、39歳を迎えているベテランGKマールテン・ステケレンブルフである。
ステケレンブルフは今季序盤に怪我を負ってしまい、シーズンの大半を棒に振っていた。それでも闘志は消えていないようで、オランダ『Voetbalzone』は今季限りとなっている契約を延長すべくクラブと話し合いが進んでいると伝えている。
シーズン終盤に戻ってきたステケレンブルフは、4月17日に行われたPSVとの国内カップ決勝で先発復帰。試合は敗れたが、ステケレンブルフはその後のリーグ戦でも4月23日のNEC戦からフル出場を続けている。
すでに代表引退を表明しているものの、昨夏のEURO2020ではオランダ代表の守護神も務めた選手だ。ややGKの世代交代が遅れているオランダサッカー界にとって、ステケレンブルフはまだまだ特別な選手なのだろう。
チームでは33歳のFWドゥシャン・タディッチ、32歳のDFダレイ・ブリントなど経験豊富な選手も頑張っているが、2002-03シーズンにアヤックスでデビューを果たしているステケレンブルフの経験値は特別だ。
ステケレンブルフはローマ、フラム、モナコ、サウサンプトン、エヴァートンと渡り歩き、2020-21シーズンより古巣アヤックスで復帰。デビューを果たしたクラブで現役を終える考えもあるはずで、来季もアヤックスを支えていく考えなのだろう。それもベンチを温めるのではなく、来季も目指すは守護神の座だ。