アヤックスはハラーの後釜をどうする 監督も代わる今夏の舵取り誤ればオランダの勢力図が変わる

ハラーには今夏の退団説がある photo/Getty Images

今夏は勝負の夏になる

チャンピオンズリーグでの結果はベスト16とやや残念だったものの、今季も首位を守ってエールディヴィジ制覇へ近づくアヤックス。

しかし、アヤックスには今夏1つの区切りがつく。まず指揮官エリック・テン・ハーグがマンチェスター・ユナイテッドへ向かうことが決まっており、チームは新たな指揮官の下で再出発することになる。

加えて主力選手たちの動向も気がかりだ。有望な若手はもちろん、今季エールディヴィジで得点ランク首位となる20ゴールを奪っている27歳のFWセバスティアン・ハラーに5大リーグの強豪クラブが目をつけている。仮に引き抜かれる場合はセンターフォワードの穴埋めに動かなければならない。
チームではベテランのドゥシャン・タディッチがハラーに次ぐ13ゴールを挙げているが、他にハラーの穴を埋められそうな選手は見当たらない。ライプツィヒから若いFWブライアン・ブロビーはレンタルで加わっているが、このレンタルには買取オプションが付いていないとされている。

さらに右のウイングを務めるFWアントニー(8得点)も今夏の注目株で、こちらも引き抜かれた場合は攻撃力が大幅ダウンとなる可能性がある。ここは新指揮官の理想に合うアタッカー陣を素早く加えなければならない。

オランダ『Soccernews』によれば、アヤックスはハラーの代役候補としてアタランタ所属の31歳FWルイス・ムリエルに目をつけているという。ムリエルも今季セリエAでは9得点、昨季は22得点も奪った一流のアタッカーだが、同メディアのアンケートではサポーターの55%がNoと回答している。年齢も影響しているのか、ハラーの後釜にはふさわしくないと見られているのだ。

果たしてアヤックスは今夏に適切な補強に動けるのか。ここで躓けば、PSVやAZといったライバル勢との差が縮まる可能性がある。アヤックスの動き次第ではエールディヴィジの勢力図が変わることになりそうだ。

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